東北地方太平洋沖地震から10日が経ちました。
9日ぶりに救出された人たちのニュースに、少し救われた思いにはなりましたが、
被災地や避難場所の様子をテレビで目にする度に、いたたまれない気持ちになります。
そして、以前の新潟県中越地震の時もそう感じたのですが、
被災されて平静ではいられないはずのみなさんが、
救助や支援している人たちに対して、非常に謙虚に感謝をする態度が印象的で
その姿を見ているだけで涙が出てきます。
不足する物資、そのわずかな配給に、寒い中文句を言うことなく中長時間並び、
快適とはほど遠い避難場所での生活においてもじっと耐え忍ぶ姿は、
海外からのメディアには信じられない光景として映っているようです。
でも、そんな彼らも、そういう日本人の姿に心を打たれて涙していると...
そういう情報も伝わってきます。
その是非はさておき、日本人が昔から大切にしてきた「謙虚さ」や「協調性」、
「忍耐」といった精神は、こういう事態においてはとても素晴らしものとして
人としての「和」を形成しているように感じます。
わずかな食料を分け合う心、譲り合う心、自分だけという訳にはいかない...
そんな、日本人としての心があれば、街を、国を、元通りに復興することなど
そう大したことではないようにすら感じてきます。
また、存在としては弱者であるお年寄りや子供たちの存在とそのコミュニケーションは
避難生活においてのバランスをもたらしているように感じますし、
人としてとても温かい印象を受けるとともに、未来への希望へとつながっている気がします。
子供たちの笑顔に未来を感じることが、大人たちの活力になっているのかも知れません。
同様に、ペットの存在も、人間にとって大きいものだと思います。
今回の震災によって多くのペットたちの命も奪われたであろうと、非常に心が痛みますが、
そんな中、1匹でも多く命を救おうと保護活動をされている方々もいらっしゃいます。
ペットより人命が尊重されることは致し方ないのかも知れませんが、
少しでも多くのペットたちが、家族とともに早く安心できる環境で過ごせるようになることを
心から祈っています。
今回の震災は、日本に大きな被害をもたらしましたが、
その一方で、日本人としての強さや優しさを改めて感じるいい機会になった気がします。
戦後の焼け野原から見事な成長を遂げたように、
きっとまた、さらに愛すべき日本に生まれ変われるのではと期待しています。
この震災は、日本人に生まれてよかったと、僕に感じさせてくれました。
みなさん、共に、また歩き出しましょう。