青が散る | hozys blog

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私hozys(管理人)の独り言のようなことを綴っています。
ネコの話題に限らず、
日々のいろんなことを気軽にアップしています。

こういうのって、著作権の扱いはどうなってるんだろう?と、
疑問に感じながらも、思いがけず出会える懐かしの映像などもあって
最近、改めて「YouTube」の浸透ぶりに驚いています。

そして、"おー"という感じで見つけた「青が散る」の映像。
「青が散る」といえば、1982年に単行本として出版された宮本輝さんの青春群像小説で、
その頃、僕はまさにそこに登場する若者と同じ大学生で、しかもテニス部という、
自分を重ねるにはこれ以上ないといった状況だったので、すっかりハマってしまいました。

$hozys blog-青が散る_表紙
有元利夫さんによる表紙の絵もまた印象深かったです。


小説は、当時新設だった追手門大学を舞台に描かれたと言われていますが、
TBSでドラマ化された際には、舞台は東京の郊外になっていました。
そして、ドラマで主人公の椎名燎平を演じたのは石黒賢さんだったのですが、
御存じのように、彼の父親はプロテニスプレーヤーの石黒修さんなので、
ドラマの中でのテニスのシーンは際立っていました。
それからもう一人、祖父がテニスプレーヤーという存在だった清水善三さんも
一目でそれとわかるキレイなフォームでした。
ドラマの筋書きとは別に、この二人のテニスシーンをじっくり見たいと思いながら
テレビを見ることも多かったように思います。

好きなドラマということであれば、話題はこのくらいで終わるのですが、
その当時のテニス部は、一応、(美大ながらも)関東学生連盟に加盟していたので、
僕も年に何度か行われる大会(シングルス&ダブルス/個人戦&団体戦)に出る機会があって、
(いつも1回戦か2回戦止まりの腕前でしたが...)
同じく、その当時、成城大学のテニス部だった石黒さんを試合会場で見かけることもありました。
とはいえ、僕はその時気づかず、ダブルスの相棒が更衣室で気づいていたらしいのですが...。
また、このドラマとは直接関係ないのですが、中井貴一さんも成蹊大学のテニス部だったこともあって
その頃はテニスというスポーツが華やかなものに感じられたものです。

「青が散る」が思い出深いさらなる理由は、
テニス部の同期の仲間で、このドラマのオープニングの映像を真似して、
新入部員募集用の映像を作ったという思い出があることです。
今でいうところの(カッコよく言えば)プロモーションビデオ的なものなのですが、
その時代にはまだ家庭用のビデオは普及しておらず、撮影は8ミリフィルムで行いました。
たまたま、同期に実家が電気屋さんという友人がいて、
彼の協力もあって、自分たちで映像を手作りするという面白い体験ができました。
当然ながら、音声(音楽)はアフレコだったのですが、
編集後一発で、松田聖子さんが歌う「蒼いフォトグラフ」の時間ピッタリに合わせられて
鳥肌が立った記憶を今でもよく憶えています。
このオープニングの映像は、実は第7話からテニス部のシーンが取り入れられていますが、
初回から6話目までは、全く異なる(人形たちが踊っている)映像だったことも
今でも鮮明に憶えています。

著作権の問題はモヤモヤしたままではありますが、
こういう懐かしい映像を手軽に楽しめるということでは、
「YouTube」の存在はありがたいですね。

あの時の8ミリフィルムをもう一度見てみたい...