稲垣足穂の「誰にも似ないように」に、俗物の特徴があげられている。


便利さに心を惹かれる
物事にすぐ慣れてしまう
些細なことを大げさに考え、我慢ならぬことに無神経である
常に慰安を求めている
報酬固執
毎朝新聞を読む
パーティー好き
旅行癖
それに加えて「医療への過信」(俗物は脱衣場のハカリの上に載りたがり、身辺をクスリと保健剤で一杯にしている)

この俗物に対する言葉として、タルホは「純粋人」という言葉を作って、

その特徴を述べているのが、この「誰にも似ないように」というエッセーだけど、

幼い頃から、ずっと自分が場違いな存在であると思っていた僕にとっては、

なるほど!と膝を打つものがありました。

まあ、自分が場違いでも、それについて悩んだことなど1回もなかったけど。

(悩んでいたら、もっと早いうちに、社会に適応するような人間になれたかも)