ベティ・ブープ生みの親、マックス・フライシャーの思い出を綴った本を
読んでたら、面白いくだりがありました。
ヘレン・ケインという歌手が「ベティ・ブープはわたしをモデルにして作られた」
と、主張して、自分が作った「ブプッピドゥ」というフレーズも勝手に使用した、と
訴訟を起こしたのです。
その法廷では、そのフレーズが「ブプッピドゥ」なのか「ブブッドゥブゥ」なのか、
はたまた「ブパッドゥプゥ」か「ブピドゥパドゥ」か、と大真面目にやりとりされたそうです。

結局、ヘレン・ケインは敗訴しました。
「ブップピドゥ」はヘレン・ケイン以前に使っていた歌手がいたことがわかり、
(ベイビー・エスター)、ヘレン・ケインをモデルにしてベティ・ブープを作った
わけではないと認められたのです。
まあ、ヘレン・ケインがベティ・ブープに似ているのはたしかですが、
ベティ・ブープの声をあてていたメイ・クェステルもそっくりだし、
クララ・ボウもそっくり。
つまり、この時代の特徴的な顔立ちだったということなのです。

ここでは、ベティ・ブープと、ヘレン・ケインと、かなり後になってからの
マリリン・モンローの「ブップッピドゥ」を並べてみました。
「ブップピドゥ」がどうのこうのと言うより、それ以外の部分が面白くて
見入ってしまいましたが。