第4回 関門海峡をぐるりとサイクリング-後編

 

 関門海峡をぐるりとサイクリングの後編です。

今回訪れた場所と経路です。

  

    下関側ルート               門司側ルート

    橙色のルートは渡船            緑色のルートは人道トンネル

前編

➀和布刈公園駐車場(出発とゴール地点) ②関門トンネル人道  ③赤間神宮

④亀山八幡宮    ⑤唐戸市場

ここから後編

⑥海響館       ⑦海峡ゆめタワー        ⑧下関港国際ターミナル    ⑨彦島(下関漁港閘門)⑩弟子待の巌流島展望台     ⑪下関港あれこれ       ⑫関門連絡船     ⑬旧大連航路上屋        ⑭門司港レトロ        ⑮和布刈神社

 

⑥海響館

 下関市立の水族館です。

 

 昔はここから東へ6kmほどの長府というところにありました。日本で初めてイルカショーをした水族館だそうです。また、下関は捕鯨基地でもあった為、小高い丘の上にクジラを模したモニュメントが建っていて、クジラに関する展示がされていました。高校生の時に行った記憶があります。

 

 水族館は老朽化が進んでいたところに1999年に台風による被害を受け閉館。新たに建設した海響館に移転して2001年に開館しました。

 

⑦海峡ゆめタワー

 1996年に関門海峡のランドマークとして建設された全長153mのタワーです。

 

 別日に訪れましたが、頂上の展望室からは関門海峡が見下ろせ、とても景色が良いです。入場料金は¥600/大人ですが、高齢者割(65歳以上)が適用され、半額で入ることができました。夜はライトアップされ、とてもきれいです。夜景も綺麗でしょうね。

 

⑧下関港国際ターミナル

 1988年に完成した日本で最初の外国航路用旅客ターミナルです。釜山(韓国)までフェリーが出ています。韓国にお越しの際はご利用ください。

 

 

⑨彦島(下関漁港閘門)

 下関漁港の閘門(こうもん)2)を渡って彦島に着きました。

 

 閘門とは、運河・河川などの、水面に高低差のある場所で、水面を昇降させて船を行き来させるための装置をいいます。写真で川のように見えるのは海です。日本海側と瀬戸内海側での干満差により水面に高低差が生まれます。対岸は彦島で「島」です。この閘門は世界最小のパナマ運河式水門で、とても珍しいものです。

 

 関門海峡を渡るには現在4つのルートがありますが、どれも老朽化してきており、さらに輸送量も増しています。そこで5つ目のルートとして、この彦島から小倉北区の工場地帯へ橋を架ける計画があります3)

 

とはいえ、いつできることやら。

 

⑩弟子待の巌流島展望台

 今回の目的地、弟子待の巌流島展望台に着きました。

 

 巌流島が見渡せます。

 

 正式名は船島と言いますが、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の場所として有名で、佐々木小次郎が「巌流」と名乗っていたことから「巌流島」と言われるようになったとか。

 「弟子待」の町名の由来は一般にはその文字の通り、「弟子が待つ」すなわち、武蔵と小次郎の巌流島の決戦の際、巌流島の決戦場に対岸の小倉から船で向かった佐々木小次郎の弟子たちが、師佐々木小次郎に島へ上陸しての助太刀を止められ、巌流島からほんの200メートルばかり離れたこの地にとどめ置いた、そこから「弟子待」の名が生まれたと言われています。しかし、これにも諸説あるようです。

 巌流島を眺めながら少し休憩して、帰途につきます。

 

⑪下関港あれこれ

 下関駅貨物取扱所

 

 海上保安庁大型練習船「いつくしま」

 

 

⑫関門連絡船

 来た道を引き返し、再び閘門を渡り、 国際ターミナル、海峡タワー、海響館の前を通り過ぎ、唐戸港旅客ターミナルに着きました。ここから門司まで船で渡ります。¥400/大人、¥200/自転車でした。

 

 巌流島にも船が出ていますが、巌流島といっても何もなく、武蔵と小次郎の像と公園があるだけです。それでも1時間に1本は船が出ているので、渡る人もそこそこいるということです。

 門司までは、左に関門橋、右に門司の町を見ながら約5分の船旅です。

  

 

⑬旧大連航路上屋

 少し遠回りをして、旧大連航路上屋を見に行きました。門司が外国、特に満州国への玄関口としての役割を果たしていたころの建造物です。

 

 中には映画・芸能資料館「松永文庫」が併設されていて、芸能や映画に関する資料や機材等が展示されています。門司港レトロとして有名なエリアからは少し離れているので、訪れる人も少なく静かでした。

 

⑭門司港レトロ

 門司港レトロと呼ばれる歴史的建造物が並ぶエリアを抜けます。

 

 門司港と言えば焼カレーが有名ですが、所々焼カレーの匂いが漂っていました。

 観光地として有名ですので、詳しく知りたい方はネットで検索して下さい。

 

 国内初の水素とバイオディーゼルを活用したハイブリッド旅客船「HANARIA」が係留されていました。

 

 かっこいい船が係留されていたので、帰って調べてみたら「HANARIA」という船だということが分かりました。関門海峡クルーズや工場夜景クルーズが楽しめます。今年の4月から営業を始めたようです。

 

 関門橋目指して進みます。

 

 写真右側に写っているのは観光トロッコ列車の線路です。

 途中でトロッコ列車に出会いました。

 

 土日祝日限定で門司港レトロの街並みを駆け抜けるトロッコ列車が運行されています。この日は平日だったので、営業運転はしていないはずですが、点検か何かだったんでしょう。

 

⑮和布刈神社

 ぐるりとサイクリングもいよいよ終盤、和布刈神社に到着しました。

 

1800年前より関門海峡に面して鎮座し、潮の満ち引きを司る月の女神「瀬織津姫」を御祭神とする神社です。

 

 関門橋の真下にあります。ここでは海洋散骨も行われています。

 

 関門海峡をぐるりとサイクリングしてきましたが、またまた自転車で巡る観光スポットの紹介みたいになってしまいました。それぞれのスポットについてより詳しく知りたい方はネットで検索してみて下さい。これを機会に、門司や下関に行ってみようか、と思っていただければ幸いです。

 

終わり

 

参考資料

1)   北九州市ホームページ>門司区>区のみどころ>観光・歴史・文化>関門海峡エリアの見どころ

  URL https://www.city.kitakyushu.lg.jp/moji/w1100380.html

 

2) 彦島地区まちづくり協議会>彦島散策へGo!>下関漁港閘門(しものせきぎょこうこうもん)

  URL https://www.hikoshima.jp/

 

3) 下関市ホームページ>令和6年5月記者発表資料>下関北九州道路の都市計画の参考となる図面を送付しました

  URL https://www.city.shimonoseki.lg.jp/site/kisya/111728.html