a vacant day 2 | Startin' over…
誘う気もないし、誘われる気もない。
飲み会でさえ、一定の年齢を超えれば楽しむ場ではなく戦略的な場となる。
とても休みの日にすることではない。

それでかまわない。もともと楽しむのは苦手だ。
やってみたいこともたくさんあったけど、我慢できるようになった。

ヒマだから忙しくしてみる。
空っぽだからいっぱいにしてみる。
でも満たされることはない。

知り合いに会いたくなくて、でも遠くまで行くには気が引けて
電車で2駅の街まで出かけた。
特に用事も無く。

落ち着いて本でも読めれば十分だった。
おしゃれな店でなくていい。
一服できて、ゆったりした椅子さえあれば。

「いらっしゃいませ。1名様ですか?喫煙と禁煙ご希望ございますか?」

どうやら遅めの一人ランチの女子もちらほら。
ただ圧倒的に多いのは女性2人組だ。

「付き合ってないけど、何かデキてる?」
「まじでー?」
「空気感がね、違うの。」

店内をBGM以上に満たしているのはガールズトーク。
昭和史の本で、ポツダム宣言受諾の裏側についての章を読んでいるときだった。
この組み合わせ、なかなかいいと思う。
場違いなことをしている自分を笑う余裕が私にある。

19歳。
会いたくて、仕事場の近くまで行っては
無理と言われてボロボロになって一人マクドナルドや格安カフェで無為に時間を過ごしてきたりした。
その時の慣れがある。

大学に入り、出会った女子の中ですぐさま予定を立てたがる子がいた。
何となく~行きたいねーなんて話してたら、
「いつ空いてる?」
と手帳を開き、その空欄を埋めようとする。
さらに恋愛話はオープン。
バスの中でも好みの男について語り出す。
周りの男性からひんしゅくを買うのではと思うほどに、あけっぴろげに話す。

束縛されているようで、また土足で立ち入られるようで不快だった。
カジュアルに語れる恋愛経験は女子にとっての必要条件なのか?

ならば私は女をやめたっていいと思っている。
事実、男でないだけの何かである。