愚学生~永劫or刹那 | Startin' over…
奴と距離を置くなんて言ってたけど、日に日に一緒に行動することが増えた。
喫煙所の人口密度は一時的に低くなった。


「ごめん、レポートやらなきゃ」
「ちょっと図書館寄っていく」
「研究室に質問行ってくる」」
などなどみんなが散っていく。


沙那さんは気付いたらいなくなっている。
すぐ家に帰ってしまったり、いたとしても自習室だったり。
琴美、千恵、結菜、香奈とは入門科目以外の授業は別のものをとっているので、最近は一緒に行動する時間が減って少し寂しい。

そうすると、必然的に残されるのが、奴、和馬、そして私。


そうするつもりはないのに、気付いたらいかにしてテスト勉強から離れるかに一生懸命である。
仮に、自習室にこもったあかつきには、いつも酒が欲しくなる。そんな共通点がある。
連日の気温の高さからして、毎日がビール日和。
この山奥のキャンパスで、たった3人のビアガーデン、悪くはない。


しかし、来年度の奨学金のこともある。勉強しなければ。
それ以前に単位。進級したい。
その点で奴と和馬、先輩である、その点について、無条件に尊敬する。