歪み | Startin' over…
土曜日だった。
サークルも入ってないので、一週間の中でこれほどつまらない日は無い。いつもそう思っていた。
ただ今日は奴が来る。
家事も終えてお風呂にも入って、全身に化粧水を浸透させた。

奴は就活対策講座の後、その講座つながりで某新聞社の人と飲みに行くらしい。
私のせいで早く帰ってくるなんてことは絶対にやめてほしかったから、会うのはまた今度にしようと言った。
しかし奴は大丈夫の一点張り。
全部食べれるわけないのに、ハンバーグセットとステーキセットを両方平らげようとする子供みたいだ。

大切な飲み会だ。潰れるまで飲んでこそ礼儀だ。
そっちを優先してくれてよかったのに。



そして案の定連絡されてた帰りの時刻を過ぎている。
奴のためにふとんを敷いてから、コンビニでミネラルウォーターを買ってきた。

着信

「もしもし、電車乗れた?」
ロレツが回っていない。
何を言っているのかよくわからない。
まぁたくさん飲まされたことはわかった。
一時間後にこちらに着くらしい。

すぐに寝られる用意はできてることを伝えた。



「っかさーー、俺ん家来ね?」




ここからすべての歯車は狂い始めるのだった。
そうとは気付かずに、終電まであと30分。
荷物の用意をし始めた。