暑い日曜の昼 | お日様母さん ― 晴れのち曇りそして雨 ― がんとの闘い

お日様母さん ― 晴れのち曇りそして雨 ― がんとの闘い

私の母親が突然「がん」と診断された。「がん」と闘い、一生懸命に生きた母と後悔ばかりの子の闘病生活を綴る。そして、2018年ついに私自身にも「がん」との診断が…。

暑っ! ………。暑さで目が覚めた。汗でパジャマが湿っている。いつの間にか扇風機が止まっていて風も何もない部屋で汗をかきつつ眠っていた。遮光カーテンのおかげで室内には光は漏れ入ってはこないが、やはり暑さはそれなりに感じる。

 

パジャマのまま階下に下り、洗面所でパジャマを脱ぎ洗濯機へ放り込む。Tシャツを着て2Fの自室でジーンズを履く。窓を全開にして、扇風機を点け、しばし夏の風に当たる。外からはジワジワとセミの鳴く声が聞こえてくる。

 

夏らしいと言えばそうなのだが、この暑さは堪らない。風に当たって汗も引いたところでもう一度階下に下り台所へ。『一日分の野菜』ジュースにストローを差しゴクリと飲み込む。買い置きしておいた菓子パンの封を開けて、パクリと食いついては野菜ジュースで流し込む。窓も全開にしているが、少しくらいの風では中々室内に淀んだ暑い空気の温度は下がらない。

 

「エアコン点けないの?」

と居間でノート PC を開いていた兄弟に聞く。

「昼近くになってもう少し暑くなってから点ける」

そう言いながら、少し強めの扇風機の風に吹かれていた。

「あ、そう」

そう呟きながら、居間のテーブルの上に置かれていた地方紙を読み始める。扇風機の風のせいで、ビラビラと紙面が揺れ読みにくい。折り込みチラシを見る。スーパーやらドラッグストアやら、土日に来て欲しい地元のチラシが色とりどりの夏の食べ物を並び立てている。商品に添えられた値段を見て、フゥ…と溜息をつく。とりあえず、午後に何か買いに行こうか。

 

とりあえず 2F の自室へ引き上げる。私も PC を点けてザックリとネット散策をする。

 

昨日は土曜日で、夕食はいつも通り『松屋』へ行った。今週は『牛ビビン丼』。とりあえずお肉らしい肉を食べられてよかった。平日は加工食品が主なので、調理済みとは言え普通にお肉を食べられるのは良い。

 

 

小盛を頼んだのだが、私の胃には、ちと多い。胸焼けとはいかないが、翌日の朝である今日今も、何となく胃の中にお肉が残っているような気がする (実際はそんなことはないが)。

 

お昼が近づくにつれ、暑さもグングンと上昇。いつも通り、ついつい冷蔵庫から『ペプシ<生>ゼロ』を取り出し、コップに注いではゴクゴクと飲んでしまう。

 

さて、午後は買い物に出かけよう。ホームセンターの折り込みチラシに洗濯用洗剤のセール品を見つけた。お一家族 8 個までなので、2 個または 4 個ほど買って来よう。ついでに今晩の夕飯のおかず用のお惣菜も買って来よう。出かけるついでに、『ドスパラ』も覗いて来ようか。

 

コップに注いだペプシからシュワシュワと立ち上る炭酸の泡と、コップの表面に付着した水滴が流れ落ちるのを見ながら、出かけたら寄る場所を考え、またゴクリと喉に刺激をもたらす甘い液体を流し込んだ。