眠れぬ夜に | お日様母さん ― 晴れのち曇りそして雨 ― がんとの闘い

お日様母さん ― 晴れのち曇りそして雨 ― がんとの闘い

私の母親が突然「がん」と診断された。「がん」と闘い、一生懸命に生きた母と後悔ばかりの子の闘病生活を綴る。そして、2018年ついに私自身にも「がん」との診断が…。

昔読んだ『ドラえもん』の話の中に「眠れぬ夜に砂男」という話があった。砂男に砂を掛けてもらうと眠くなるそうな。

 

私は学生の頃から良く寝ていた。昼寝も大好きだし、学校が休みの土日は、それはもう一日中寝ていることもあった。

 

最近は“夜更かし人間”になってしまったが、持病の喘息が酷い時以外、寝付けないことはそれほど多くはない。眠れないな…、と思った時でも、音楽を聞いたりしているうちに眠ってしまうことが多い。

 

昨今眠れない時に聞いた曲が Uru さんの『紙一重』だ。ちょっと前まで TV で放映していたマンガ原作のアニメ『地獄楽』のエンディングテーマだったのを覚えている。

 

 

そういえば、Uru さんの歌を初めて聞いたのは、これもアニメなのだけれど、多分『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のエンディングテーマ『フリージア』だと思う。

 

 

ただ、この頃はアーティストとしての Uru さんを知らなかった。単に静かな曲調のエンディングだなと思っていた。

 

名前を知ったのは、これもまたまたアニメなのだが、映画『劇場版 夏目友人帳〜うつせみに結ぶ〜』のテーマ曲『remenber』を聞いた時だった。映画そのものを見に行って意識したのではなく、CM だったか YouTube の映画特報 (予告) で聞いたはずだ。初めて聞いた時、サビが良かったので、この曲いったい誰が歌っているのだろうと思いネットで検索した。

 

 

その後、TV CM でよく聞いたのがドラマ『テセウスの船』の『あなたがいることで』。系列局が、次回予告の CM を何度も流すのでサビの部分が頭から離れなくなった。

 

 

ドラマの (CM の影響) は大きいのか、毎週見ていたわけではない『マイファミリー』の『それを愛と呼ぶなら』も CM の影響で耳に残っている。

 

 
やっぱり映像 (TV ドラマや映画、アニメなど) と一緒に流れる曲はよく覚えている。自分では音楽そのものを楽しむというよりも、映像と共に楽しむのが好きなので、映画などのサントラを聞くことが多いのはそういうことなのだなと改めて思う。
 
ちなみに Uru さんとは全く違う話なのだが…、桑田佳祐 (サザン) の『悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)』を聞くと、学生時代の電器屋チェーン店でのバイトを思い出す。

 

 

この曲、バイト先の店でずっと流れてたんだよね。多分、コンポ (今もまだあるんだっけ? コンポーネントステレオの略) を視聴する時に掛ける CD に入っていたんだけど、デモ用に掛けっぱなしだったような気がする。

 

暑い夏の日、店内は冷房でキンキンに冷えていて、でも倉庫は結構暑かったのを覚えている。お客様の注文の品を倉庫に取りに行く時、倉庫のシャッター越しに入道雲が映える真っ青な夏の空が見えていた。ふわりと熱い空気が体を包み、暑さでジンワリと額に汗が滲んでいた。よいしょと製品の入った段ボールを持ち直して店内に戻った。

 

倉庫はオーディオコーナーから近かったので、見上げた青空と共に耳にはこの曲が聞こえてきていた。あぁ、学生でまだ若かったあの頃。中年や老年なんてまだまだずっと先で、人生はなんて長いんだろうと思っていた頃だ。そんな学生の頃の記憶の 1 ページが思い出されるのだ。

 

今やオッサンになって、あぁ、何て人生は短いんだなんて思ったりする。まぁ、そんなもんだよな。