最強寒波到来。
冬は好きだし寒さは得意だが、
あまりの前情報の煽りに、
少しビビっていた。
いやはやそんな事よりも、体調が悪いのだ。
自分の身体のフェーズは
自分が1番把握している。
これはアレだ、フェーズ②と③を
のらりくらりと彷徨っている。
フェーズ① 元気
フェーズ② やや元気では無い
フェーズ③ 無理をしたらアウト
フェーズ④ 風邪
明らかに②と③を右往左往している。
なんかこう、体内の免疫軍団に
『元気』を人質に取られている
感覚である。
『それ以上頑張るな!少しでも頑張ってみろ、
こいつ(元気くん)がどうなるか分かってるだろうな?』
という、そんなような感じだ。
なので落ち着くまで家にいる事にした。
免疫軍団にそういうアクションをとられたら、
俺はもうそれに屈服するしかない。
屈服どころか、あらゆる栄養をお渡しする。
ビタミンやらミネラルやらをこれでもかと
差し出し、土下座をする。
風邪引くのはゴメンだ。
早く元気くんを取り戻したい。
ネットでは『雪がどうだこうだ』
『水道管の凍結がどうだこうだ』
『キショい男のLINEがどうだこうだ』の
話で持ちきりである。
キショい男のLINEのスクショは、
都心部のネズミの如く湧き出てくる。
俺はそれを反面教師にし、
とにかくキショくない男でいるよう
心掛けるのだ。
普通でいるだけで、
相対的に評価があがる。はずだ。
そう考えると、キショ被害に遭った
女性には同情するが、
キショい男も必要悪なのかも知れない。
さて、そんな事よりも
流石に雪、降るか?
と、家にいるもののソワソワして
幾度も窓の外を確認するも
ひと雪も降っていない。
齢30にして、雪が見たい。
なんだろうか、とても見たいのだ。
子供の頃よりも、見たい。
歳をとるとどんどん桜を綺麗に
思えてくる、花より団子が逆転していく
みたいな感じで、
自然が織りなすものに
惹かれていく自分がいる。
子供の頃、大人たちが酒を飲んで
談笑している場面に出くわす時、
『大人って、ご飯そっちのけで喋ってるやん』
って、ずっと思っていた。
目の前にご飯があるのに、
肉があるのに、
それに目もくれず各々の
渾身のエピソードトークに華を咲かせている。
その光景が少し不思議だった。
でも、今なら分かる。
目の前に御馳走があるのは
もちろん嬉しい。
しかし、
大切な人と約束をし、集い、
その刹那的な空間においては
食事に比重を置くのではなく
対話に比重を置きたいのだ。
大人なってから分かるものが、
まだまだ残されている。
そして、雪や桜に心奪われ、
順調に歳を取るのだ。
さー、今年も頑張るか!
早く体調治そう。