ソロでやっていくという事 | 坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~

坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~

記事のテーマパーク。
記事の複合型施設。
記事のパルコ。



『あの娘はパンク』という、
昔からある曲のミュージックビデオが
公開された。


あの娘はパンクという曲は、
自分にとってとても不思議な曲だ。


思えばハウアンで
18歳くらいから本格的に作曲を始めて、
その頃は
アジカンやバックホーン、
直属の先輩だった
KANA-BOONの影響を受けて
ライブをすれば、曲を聴かせれば、
なにかしら『似てるね』と
言われ続けてきた。


才能なんてないのかもなぁ、と
思う日々だった。


でも当時の曲で、
『あの娘はパンク』だけは
俺のアイデンティティみたいなものが
多く含まれていたと思う。
当時はBPMが早ければ早いほどカッコいいみたいな風潮の中、
この曲のBPMは118とか、そんなもの。


19歳の頃。
うえっきが弾いた
なんちゃってファンクと、
マーボーが元から得意としてた
手数の多い16分と、
何故か潜在的にあった
俺の早口な歌い方が、この曲を完成させた。


沢山曲を作って披露していく上で
風化していったけど、
自分にとって勿体ない曲だったから
今一度、認識してほしくて
ミュージックビデオにした。


少し話は逸れる。


去年、LOVESIXは
俺のソロ活動になった。
ソロ活動とは、売れたいのならば
ソロアーティストという肩書きで、
それは星野源、あいみょん、米津玄師と肩を並べなくてはならない。


俺のソロ活動に関して、
未だに納得が
出来ていない人や疑問符を抱えてる人は
多分いるし、
もうそんな事はどうでもよくて
他のアーティストに熱中してる人も
いると思う。


ならどうしてソロになったのか。
その経緯を事細かに説明したいが、
どうしたって誰かにとって
誰かが悪者になってしまいそうだから
やめておく。


皆が皆、明日を生きるために
決断した結果だ、という事だけは言える。




ソロでやってく発表をすると同じ時期に
自分の決意を歌った
『ネオンシティ・ララバイ』という
MVを発表した。

これを鑑みて、
サカモトリュウが
ソロでやっていく現実を


『いや、君はバンドの人だよ』

『新しくバンド組みな』

『ソロは想像がつかない』

と、結構言われた。


その度に、はははと、
苦笑いでやり過ごした。


何故なら、そんな事は自分が
1番理解しているからだ。

俺はアジカン、銀杏、OASISに憧れて
音楽を始めた。
バンドに憧れてライブハウスに通った。
バンドのボーカリストを夢見てきた。


それでも、新しくメンバーを集めて
新しくバンドを組んで、
はい!これから僕の第2章です!!
というスタートを切らなかった事を、
理解して欲しいな、と思う。


手柄を独り占めしたいのか...!?
というのは、1番思われたくない。



簡単に言えば、
ハウアン以外のメンバーで
命をかけて物事を進める事が、
自分にとっては苦痛だった。

そんなに!?と思う人もいると思う。
でも、そうなんだ。


だからLOVESIXの最初も、
マーボー以外を正規メンバーとして
迎えなかった。


それほど俺はうえっきマーボーみかこに
依存していたんだと思う。

俺には曲を作る能力があっても、
誰かと複数人で何かを進めていく
能力がない。

あるとすれば、それは
ハウリングアンプリファーだ。
ただ、それは現時点では不可能だ。


だから、DTMで1人で音楽を
続けていく手段を選んだ。


なんて言われようとも、
ソロでやる。

バンドが活休や解散して
ソロになって、結局鳴かず飛ばずで
新しくバンドを組む人は
結構いる。結構見てきた。

俺はそうはさせない。

今まで関わってきた人に、
その想像を、
その先をイメージして欲しかった。


だから、バックダンサーを迎えた
ミュージックビデオを撮った。
華々しい演出をしたかった。

協力してくれたダンスチームには
本当に感謝しかない。

お陰様で、ミュージックビデオの
評判はとても良い。
(もっと見て欲しいけど)
これをきっかけに
少しでも、ソロ活動をしている俺の
未来を想像して欲しいなと思う。



ソロでやってくのはしんどいよ。
胃がキリキリする。
誰のせいにも出来ないからね。
それでも、応援してくれてる人に
スゲー!って思われる未来のために
頑張る。


それでね、その先で
どっかのお偉いさんに、
ハウリングアンプリファーというバンドを
知ってますか?
良いんですよこれがつって、
またライブしたいよね。

フロアは満員ですよ。
それはもうLOVESIXの人気があっての
満員でもいいよ。
どんな形であれ、復活は
カッコいいからね。




というわけで
もう既に、次のMVの用意をしている。
俺は、この曲に命を懸けている。



人生を変えるにはどうしよう。
さぁ、考えよう。