最近、確実に涙もろくなった。
決して人の前では見せないよう
心掛けているが、
夜、1人映画を見たり漫画を読んだり
曲を聴いたり、映像を見たりして
ひとしきり泣く日が確実に増えた。
困るなぁ。
その中でも最近、涙がしたたる、
といったレベルではなく
号泣してしまったライブ映像が1つ。
これである。
恐らくこの動画は消されるだろう。
誰かが勝手にUPしたやつだ。
しかしそれでいて公開して
2週間足らずで10万回も再生されている。
誰かが勝手にUpした動画を
紹介する僕はアーティストモラルが
欠けていると思う。
でも、それでもいいから
見て欲しいんだ。
ごめんよ。
この、随所に映される客席の
お客さんたちの笑顔、涙。泣き笑い。
恐らく僕と同世代かもう少し上の
ドンピシャ世代の人たちが
多いと思われる。
しかし、若い子たちも沢山いる。
垣根を超えて1つになる
こんな夜を過ごせたらどんなに
幸せに満たされるだろうか。
こんなにも良い笑顔が、
良い泣き顔が存在するんだ。
そして、それを見てつられて
涙ぐむ峯田さん。
これ以上に、
音楽になにを求めよう。
GOING STEADY(銀杏BOYZ)が
残したBABY BABYとゆう曲は
とんでもない曲だと、改めて思った。
(他にも良い曲は沢山あるけどね)
一体いくつもの人たちが
この曲に心踊らされ
登下校中に
ウォークマンを再生して、
友達同士で
カラオケで歌い、
軽音楽部が
がむしゃらにカバーしてきただろうか。
一体なぜ僕らはこの曲を
好きになるのだろうか。
この曲は、
深いメッセージ性なんて無い。
ただただ、当時峯田さんが
片想いをしていた女の子 or
付き合っていた彼女に
『君を抱きしめていたい』
そう願った気持ちを3分間の
歌に閉じ込めた、それだけだ。
しかしそれだけの歌が、
こんなにも僕たちの
心を動かす訳である。
そこには、政治的主張や
思想など入っていないのは勿論
日常の悩みや日々の鬱積を晴らすような
気の利いた言葉も入っていない。
あるのは『純粋』。
これだけだ。
そう、歌はそれだけで
いいのかも知れない。
とんでもなく力を持った歌というのは、
純粋さだけで
何処までも飛んでいく気がする。
僕はこの動画を見て
ボロボロと泣いた。
僕は、ステージの上で
ライブ中に何度か
涙を流してしまったことがある。
ライブ中は泣いてはダメだ、
武道館ワンマンとかならまだしも。
そう思ってるけれどどうにも
ダメな日がある。
僕がいつも感極まってしまう理由は
なにも自分の歌がどうのこうのではない。
つまらない日々を投影している訳ではない。
お客さんの顔を見て、
その顔が素晴らし過ぎるから、
泣いてしまうんだ。
君たちが、或いは僕も含め
好きなものへ向ける表情というのは
素晴らしい事は勿論
ものすごいエネルギーになって
こっちまで届いている。
どうしてそんな顔が出来るんだ、
とさえ思ってしまう。
安直な表現をすれば
キラキラ している。
そう、
キラキラ以外に適切な言葉がない。
そんなキラキラした顔で
こっちを向かれたら
泣くに決まってるだろう。笑
ライブハウス、音楽、
そこには、キラキラが存在している。
純粋 なるものが存在している。
朝方、
どれだけ悲惨なニュースが流れても、
どれだけ世界が終わっていたとしても。
僕たちが愛した音楽は、
何処までも飛んでいく。