中国国内初の、タクシー業界では世界最大規模だと言う試験的導入から既に3年程経ちますが、台数が相対的に少ないのでなかなか乗車するチャンスに恵まれず、最近ようやく乗る事ができました♪

E-Taxi(电动出租车)↑
通称E6と言うのだそうです。
ガソリンと併用するハイブリッドカーではなく100%電気のみで走ります。
深圳市内には約14000台のタクシーが走り、80社程のタクシー会社が存在するそうですが、この電動タクシーを運営するのは今のところ鵬程(PengCheng)という会社1社です。
元々世界有数の電池メーカーとして知られる深圳のBYD(比亜迪)傘下の自動車メーカー、BYDオート(比亜迪汽車)と深圳バスグループ(深圳巴士集団)のジョイントベンチャーとの事。
そのBYDは今年、新エネルギー分野のノーベル賞と呼び声高い、ザイード・フューチャー・エネルギー賞のファイナリストに選ばれた中国初の企業だそうです。
(☞ https://www.zayedfutureenergyprize.com/en/Meet-the-2013-Finalists/?id=785)
車内の様子↓

ドライバーさんも、一定基準をクリアしたグッドドライバーなのだとか。
運転の荒い中国のタクシードライバーが多い中、まだまだ市場価格36万元はするお高い電気自動車が、雑な運転で傷だらけにされても困りますしね…
さてそのE6の気になる性能は、
◽︎ 1回の充電で連続300km走行可
◽︎ 0-96km/h加速14秒
◽︎ 最高速度140km/h
◽︎ 充電は最速40分
と言われています。
深圳のタクシーは通常、初乗りが10元で燃油サーチャージが加算されて請求されるのですが、このEタクシーはガソリンを一滴も必要としないため、燃油サーチャージが加算されないというのも嬉しい限り!
深圳市が完全電気自動車の試験都市となってから現在までに、タクシーは800台、バスは3000台、公用車200台、警察車両500台の電動車が採用されており、電動マイカーの保有量は226台になったそうです。
2015年までには電動タクシーを2500台、新エネルギーバスを全体の5割にする予定だとか。
市内のガソリンスタンドも着々と充電スポットに切り替わっている様子。
街の充電ステーション↓

パーキングに設置された充電スポット↓

PM2.5の大気汚染や世界最大の二酸化炭素排出国などと、世界的に悪評が高くなってしまっている中国ですが、世界に先駆けた深圳のグリーンハウスガス(温室効果ガス)対策によって、これまでに二酸化炭素の排出量を69,232トン削減し、ガソリンは22,493トンを節約できたそうです!
Eタクシーはドライバー良し!お財布に良し!環境に良し!
