中国料理というのは奥が深い。
同じ漢字の国だからと、悠長に構えているとトンデモナイ失敗や当てが外れてしまう事が多々あるのです。
今日はそんなビギナーだった頃に飲茶に行ったお店、陶源さんでのお話。

陶源酒家は香港に支店がいくつかある鮑がウリのレストランで、英名を何故かSportful Gardenとしていますが、スポーツとは無関係の様です。

ここ陶源さんが何故英名をSportful Gardenにしたのか、とても気になります!
店内も特にスポーツバーのようなTVがあるわけでも無く、至って普通のインテリアです。

陶源という店名と関連しているかは定かではありませんが、飲茶のお茶を陶製の茶盤で提供してくれるのは雰囲気が出て素敵ですね。

それではこちらでいただいた点心の数々をご紹介していきましょう~。
涼拌木耳↓

葉物もしっかり油炒めされているので、単にマリネされたものが食べたい時は、この定番冷菜、涼拌(LiangBan)はオススメです。
蝦餃↓

蝦系点心の定番ですね。
広東語では「ハウガウ(HaaGaau)」と呼ぶそうですが、普通話だと蝦餃(XiaJiao)です。
シンプル故に具のエビの鮮度や下ごしらえの丁寧さが浮き彫りになりますし、定番中の定番であるこの点心は、その店のレベルを確認する指標にしています。
小籠包↓

小籠包は日本でもすっかりメジャーとなっているので、点心メニューの中でも真っ先に目に飛び込んでくる文字ですが、日本人がイメージするつゆだくの上海式小籠包は上海や台湾系レストラン以外では稀ですので要注意です。
もしそういった系統のお店でない場合は、メニューに「湯包(TangBao)」という点心があればそれがスープ入り小籠包にあたります。
ちなみにココ陶源酒家さんの小籠包は、「南翔灌湯小籠包」と言ってスープ入りです。
※「灌湯」で『スープが入っている』という意味になります
また、日本に進出している小籠包はかなり洗練されていて、皮の薄さもスープの味や量も申し分無いお店ばかりですが、本場中国では余程高級を謳っている所で無い限り、全く頓着していないのが実情です。。
たまに、餃子の皮で包んだシュウマイかな?と思う小籠包に出会う事もありますょ。
腸粉↓

具は蝦や焼豚など様々ありますが、やっぱり蝦が一番オススメ。
そして、中国に来て一番感動したと言っても過言ではないのがコチラ↓

脆皮焼肉(CuiPi ShaoRou)
店により名称は様々なので、メニューから見つけられなかったり、店員さんに言っても通じなければこの画像を見せていつもオーダーしています。
皮のパリパリとした食感と塩加減に、バラ肉のジューシーな肉汁のマリアージュが最高なのです!
さて、炒飯と言えば餡掛けの福建炒飯が大好きなのですが、こちらでは"法式"つまりフレンチ風炒飯なるものがあったので、試しに注文して出て来たのがコチラ↓

味も中国でいただく西洋料理の割には美味しかったのですが、滅多に注文されないのか、オーダーしてから出てくるまでかなり待たされました…
過去の飲茶記事を御覧になっている皆様はお気付きかと思いますが、私は滅多に点心で冒険は致しません。
何故なら、こんな失敗をしでかしてしまうから…↓

メニュー名を失念してしまいましたが、その漢字が醸し出す魅力に惹かれてつい注文してしまった料理です。
しかしながら出て来たものはイメージしていたものとかけ離れ、食べてみると味は悪くないのですが、海のものとも山のものとも判断がつかないナゾなものだったのです(笑)
そしてそして、最大の失敗がコレ‼↓

迂闊にもメニュー脇にあったオススメマークに乗じてしまいました。。
いや、好きな方は大好きですよね。
イイ出汁が出てスープには欠かせない食材ですしね…
きっと中国人にはたまらない一品なのだと思います。
さらに、メニューに"凤爪"と書いてあったので、てっきりカニの爪かな?と安易に思い込んでしまったのですね。
"凤"とは鳳の簡体字で、つまり鶏のこと。爪は脚という意味だったとは当時露知らず、だったのです。。
このように、中国の漢字を知らないと時に大変な目に遭います。
特に、食に対してコンサバ派な方は、事前に苦手な食材の簡体字は下調べしておかないと、チキン頼んだのにカエル(田鶏: TianJi)が出てきた!などと、パニックになる可能性もありますので。。
【陶源酒家/Sportful Garden】
アドレス:深圳市羅湖区人民南路2028号金光華広場7階008号
アクセス:地下鉄「国貿」駅直結
営業時間:10:00-22:30
平均単価:120RMB
TEL:0755 8261 1822
URL→http://flghk.com/SportfulGarden.php