相変わらず興味深い茶葉が所狭しと飾られています↓
せっかく茶葉世界に来たのに、お目当ての鉄観音茶をそそくさと買って帰るだけではつまらないので、ニコニコスマイルがキュートな看板息子さんと久々のコミュニケーションを楽しみました♪
寿眉茶(ShouMeiCha)は比較的クセがなく飲みやすいと聞いた事があったので、試飲させていただくことに。
これ、白茶に属するそうです。
一見、枯葉にしか見えませんが…。
白茶は6大茶葉(白・黄・青・緑・紅・黒)の中で唯一、葉を揉まないそうなので、このように葉が広がっているんですね。
名前の由来は、長寿の人特有の太い眉からきているそうです。
飲んでみると、確かにクセがなく飲みやすいのですが、これといって芳醇な香りが強いわけでもなく、よほど白茶好きの繊細な感性をお持ちの方でないと…、何せ抹茶入り玄米茶が一番好きな私には買う勇気がありませんでした(笑)
反応が薄いのを瞬時に見てとった看板ボーイは、すかさずコレはどうだ?と人参烏龍茶なるものを淹れてくれました↓
ほのかに甘みを感じる、これまた飲みやすいお茶です。
人参と聞いてつい、高麗人参のこと?と聞くと、なんと普通のニンジンでした(笑)だから甘いのか。。
現金な私は急に興味を削がれ、これまた購入は控えることに。
その後、鉄観音を何種類か飲み比べて一番好きな風味のものを決めた後、今までずっと買い控えていた茉莉花茶も飲んでみることに。
ものすごくいい香り‼
今まで、香港で飲茶をすると大概、日本人=茉莉花茶、とインプットされているらしく、勝手にこのお茶が出てくる事もあり、自宅でわざわざ茉莉花茶を飲む事を躊躇していたのですが、その分、ホテルや市販のティーバッグしか知らないので、この茶葉から放たれるジャスミンの香りの濃さにびっくりです。
これは正に天然のアロマ!
飲むだけでなく、ポプリ代わりに部屋中に置いておきたくなるほどいい香りです。
というわけで、鉄観音茶だけのつもりが茉莉花茶も衝動買いしてしまいました。
だけどさすがに試飲し過ぎてお腹いっぱい…なのに看板ボーイは相変わらずニコニコしながら「飲んで飲んで♪」とお湯を足します…
茶宠(ChaChong,日本では茶玩 / Tea Pet)と言うそうです。
彼がしきりに一煎目のお茶や残ったお茶をこのカワイイ茶玩にかけているので、その理由を聞くと、お茶をかける事で茶玩を「養」っているのだそうです。
茶玩は縁起物とされているそうで、紫砂や陶土でできたそれらは、お茶をかけ続けることで次第に独特の色や光沢、お茶の良い香りが出てくるそうで、そうやって育てて愛でるのだそうです。
素敵な習慣ですね。
特に、その昔、富貴土(持つ人は地位も名誉も手に入れ富貴人になれると謳われた土)と呼ばれていた、紫砂泥で作られた茶玩は、その素材が香りを吸着し、より濃く長く香りを醸し出すため価値が高いそうです。
またその保温性や殺菌作用によりお茶の劣化を遅らせる機能もあるため、紫砂の茶壺も人気があるそうですが、産地の江蘇省宜興市では限られた資源である紫砂泥の埋蔵量が枯渇しないよう、採掘量を制限している為、現在はより一層価値が高まっているとか。
本当は偽物なのに高値で買わされないよう気をつけましょう。。
紫砂のものでなくても、こんな茶玩に見守られながらお茶をいただいていたら、自然にほっこりします。
茶玩には他にも、口から泡を出すカエルや音が出るものなどもあるそうで、そうやって一煎目のお茶をかけて、お茶を蒸している間に茶人が客を和ませる、中国流のおもてなしを感じました。
次回はお茶菓子持参して行こう♪
次はコレ↓にチャレンジ!