深圳生活でもやっぱり食べたくなるのが和食の次にイタリアン!
深圳で中華三昧に飽きた時のために、ご参考になれば幸いです。
今回は美味しいパスタを求めて深圳にあるイタリアンのお店にいくつか行ってきました。
先ずはココ、深圳でも欧米人率が高い南山区の海上世界にあるイタリアンレストラン↓
「アンジェロ」。
店内はパティオがあって晴れた日のランチや昼下がりに発泡酒などをたしなむのにうってつけのロケーションです。
スタッフも欧米人で雰囲気を出しており、ラテンなノリで挨拶代わりのお世辞を言ってくるところはさすがです。
だからと言って調子に乗って追加オーダーなんてしませんから(笑)
さて、注文したのはナポリターナ。
え?これ…ポモドーロでは???
こ、このお店ではポモドーロをナポリターナと言うのかな…と勝手に理解していただいてみました。
感想としては、ここでパスタはオーダーすべきではなかった、という後悔です。。
パスタは茹で過ぎの水ぶくれ状態で、ソースは市販品を温めただけでそのままかけたような、潔すぎる味でした…
まさか…ナポリターナって、このソース(http://www.dececco.it/FR/Sauces/sugo-alla-napoletana/?Prodotto=53)使ってますョってコトですかね。。
あぁ、ショック。自分で作った方が美味しかった。
中国の割には気取った価格帯なので、リーズナブルなお店とは言えないです。
ここはピッツァがウリのようなのでいたしかたなし?
そんなわけで、突然出鼻を挫かれましたが、これならよっぽど中国にもあるサイゼリヤの方が割に合うと、改めてサイゼリヤの意外な実力に感心させられたのです。
東門にある「サイゼリヤ」↓
もちろん日本で何度か食べたことがあるので、予想通りの味にホッとしましたよ(笑)
トマト&ベーコンのパスタ、10元也。
日本なら特筆すべきことは特にないのですが、改めて日本の激安イタリアンチェーン店が、中国において同じクオリティで提供されているというスゴさに気付かされました。
そもそもメニュー内容は、調理も盛り付けもマニュアルで誰でも実行・食材管理しやすい周到なラインナップなのですが、ここ中国でも限りなく同じ食材と味、サービスを提供してくれています。
しかもメインメニューが20元をきるとは!
この価格では、もはやアルデンテがどうのこうのと言わずとも、その企業努力に拍手してしまう私です。
ある作家の方も、「イタリアの田舎の安食堂よりサイゼリヤの方が美味い」というような事を仰っているとか。
でもまぁ、深圳でわざわざ日本のチェーン店じゃなくても…と思い直し、腕に覚えありのイタリアンシェフがいるレストランを探してみました。
調べて出てきたのがコチラ↓
羅湖区にあるグランドハイアット内のイタリアン「La Terrazza」
事前にコンシェルジュの方に伺ってみたら、丁寧にお店のウリを教えて下さいました。
このLa Terrazzaのシェフはイタリアのウンブリア地方出身だそうです。
ウンブリアはイタリアの真ん中に位置するのでピッツァはローマタイプ(クリスピー生地)ですかね。
レセプショニストは中国人スタッフでしたけど、働く喜びに溢れている笑顔と、快活でフレンドリーに英語で応対いただき、テンションを心地良く上げてくれます。
内陸のウンブリア料理だと、隣接するトスカーナはフィレンツェに本店があるエノテーカ・ピンキオーリが得意とするバターやチーズ、フォアグラを使った重厚な料理などをイメージしていましたが、メニューを見ると地中海の影響が強いのかな?という感じです。
ホテルのお水もやっぱりぬるま湯。
アラカルトでもちゃんとパンが出てきました。
となるとおしぼりで手を拭きたいなぁ…
今回はフジッリにしてみました。
この密集したツイル!
パスタによく絡むよう煮込まれたソースはシンプルな味付けながら、さすがはホテルの上品なイタリアンでした。
パンも単体だと塩味が薄く素朴ですが、フワフワの生地がソースと相性良かったです。
店内外の雰囲気はもちろん、グラスの重厚感や、さり気なく新聞を出してくれたり、パルジャミーノを目の前で好きなだけ削ってサービスしてくれたり、会計のお釣りを小袋に入れてくれていたりと、サービス料が15%付いても納得の心遣いです。
お値段はホテルの割に良心的だと思います。
次回は前菜がブッフェスタイルのお得なランチセットか、夜のプリフィクスコースにチャレンジしてみたくなりました。
とはいえ、普段使いのもっとカジュアルなパスタはないかな?
商業施設などでよく見かけるThe Spagetti ○○○は、日本の同店で細麺のうどん状態のものを食べた記憶がトラウマで入る勇気がありません。。
そんな時に偶然通りかかったこのお店「Oliva」↓
羅湖区の大劇院駅近くに最近オープンしたイタリアンです。
付近で熱心にチラシ配りをしていたスタッフの一生懸命な姿が、かつてイタ飯ブームの一翼を担った日本のグローバルダイニング社がお家芸とする愛される接客を彷彿させ、入ってみることにしました。
店内もグローバル~のイタリアン、カフェ ラ・ボエムっぽい。。
ソファシートのテーブルは座ると胸近くまでの高さになってしまい食べにくく、オシャレ重視のお店のようです。
大きなグラス…500mlはあるかも↓
お水はやはり中国流(ぬるま湯)です。
隣のテーブルは女子高生…1人?!
鍵っ子なのかな…ジャージ姿がかなり浮いてます。。
ランチはスープとドリンクが付きます。
オーダーしたのはエンジェルヘアのパスタ↓
火加減次第で呆気なく素麺級になってしまうこの極細パスタは、冷製でいただくのがアンパイなのですが(笑)、こちらはしっかりコシがあったので、それなりに修練を積んだシェフなのでしょう。
それにしても…具のチョイスが斬新。
野菜を多用しているところは女性受けを狙っているのでしょうが、結果まとまりのない味になっていて後味が微妙な余韻を残します。。
カボチャや玉ねぎ、ズッキーニが水っぽかったからかもしれませんし、これが中国人の求めるイタチャイナとでもいうべき新ジャンルなのかもしれません。
サービス料を取るほどのサービスを受けた感覚はないですが(笑)、ランチは10%のサービス料込で60元程度です。
日本のかつてのラ・ボエムのごとく、カジュアルかつおしゃれで女子高生からビジネスパーソンまで愛される深圳のファインダイニングになることを祈ります!
最後に、日本人の舌に合うパスタを!という保守的な方にはコチラ↓
「Itali-An」。日本人が経営しているそうです。
繁華街ではない立地かつビルの奥にひっそり佇んでいるこのお店は知る人ぞ知る、はなからフリー客は相手にしてません、的な風情を感じます。
お店に入ると、中国人スタッフの「いらっしゃませ~」という掛け声。
日本人客をターゲットにしたイタリアンのお店です。
きっと深圳の日本人駐在員向けに展開しているのでしょう。
ランチタイムは53元でミニサラダとドリンクにミニスイーツまで付くという太っ腹オーナーのお店です。
利益は夜のアルコール飲料や同グループの居酒屋で確保しているのかな?
お安い分、内装の粗や景色が全くイケていないのは目をつぶるしかありません(笑)
(とはいえ、駐車場と殺風景なビルや室外機しか見えないので、むしろ隠して洞窟風にするとか、ステンドグラスを張り巡らすなどすればいいのに。。)
アマトリチャーナ。
本格的なイタリアンというよりは、日本人がよく親しんでいるおなじみパスタメニューが揃っていて味付けも日本人好みの"旨味"成分が効いているのか、ハズレはまずないと思います。
ただ、デザートのパンナコッタは粉で溶いて固めました、と主張していますので、ティラミスの方をオススメします。
最終的にどれを押すか…1つに絞るのは難しいというのが正直な感想です。
何を重視するか、またTPOで使い分けるとこんな感じになります↓
コスト・・・サイゼリヤ
味・・・・・Itali-An
サービス・・La Terraza
今回は具などで誤魔化しが効かないよう、全てトマトベースのパスタをいただいたので、他のパスタメニューならまた違う感想だったかもしれません。
日本は尋常ではないほどのイタリアン激戦国なので、それらに比べるとまだまだ深圳のパスタは成長の余地ありなのですが、これに懲りず、まだ発掘できていない素敵なお店(もしくは行ってはいけないお店も…)をご紹介していきたいと思います。
Trattoria Italiana da Angelo(艾嘉路)
場所: 南山区太子路太子広場G12号
http://www.trattoriadaangelo.com/
サイゼリヤ(萨莉亚)
http://www.saizeriya.com.cn/cn/shopsearch/index_05.asp
La Terraza
http://shenzhen.grand.hyatt.com/hyatt/hotels-shenzhen-grand/entertainment/dining_detail.jsp?itemDesc=fboutlet&itemId=1004372
Oliva
場所: 罗湖区深南路5015号金丰城V1-味艺术馆A区5-6号商铺(近深圳书城)
Itali-An
http://www.banzaiya.com/italian/italian_jp.html
深圳で中華三昧に飽きた時のために、ご参考になれば幸いです。
今回は美味しいパスタを求めて深圳にあるイタリアンのお店にいくつか行ってきました。
先ずはココ、深圳でも欧米人率が高い南山区の海上世界にあるイタリアンレストラン↓
「アンジェロ」。
店内はパティオがあって晴れた日のランチや昼下がりに発泡酒などをたしなむのにうってつけのロケーションです。
スタッフも欧米人で雰囲気を出しており、ラテンなノリで挨拶代わりのお世辞を言ってくるところはさすがです。
だからと言って調子に乗って追加オーダーなんてしませんから(笑)
さて、注文したのはナポリターナ。
え?これ…ポモドーロでは???
こ、このお店ではポモドーロをナポリターナと言うのかな…と勝手に理解していただいてみました。
感想としては、ここでパスタはオーダーすべきではなかった、という後悔です。。
パスタは茹で過ぎの水ぶくれ状態で、ソースは市販品を温めただけでそのままかけたような、潔すぎる味でした…
まさか…ナポリターナって、このソース(http://www.dececco.it/FR/Sauces/sugo-alla-napoletana/?Prodotto=53)使ってますョってコトですかね。。
あぁ、ショック。自分で作った方が美味しかった。
中国の割には気取った価格帯なので、リーズナブルなお店とは言えないです。
ここはピッツァがウリのようなのでいたしかたなし?
そんなわけで、突然出鼻を挫かれましたが、これならよっぽど中国にもあるサイゼリヤの方が割に合うと、改めてサイゼリヤの意外な実力に感心させられたのです。
東門にある「サイゼリヤ」↓
もちろん日本で何度か食べたことがあるので、予想通りの味にホッとしましたよ(笑)
トマト&ベーコンのパスタ、10元也。
日本なら特筆すべきことは特にないのですが、改めて日本の激安イタリアンチェーン店が、中国において同じクオリティで提供されているというスゴさに気付かされました。
そもそもメニュー内容は、調理も盛り付けもマニュアルで誰でも実行・食材管理しやすい周到なラインナップなのですが、ここ中国でも限りなく同じ食材と味、サービスを提供してくれています。
しかもメインメニューが20元をきるとは!
この価格では、もはやアルデンテがどうのこうのと言わずとも、その企業努力に拍手してしまう私です。
ある作家の方も、「イタリアの田舎の安食堂よりサイゼリヤの方が美味い」というような事を仰っているとか。
でもまぁ、深圳でわざわざ日本のチェーン店じゃなくても…と思い直し、腕に覚えありのイタリアンシェフがいるレストランを探してみました。
調べて出てきたのがコチラ↓
羅湖区にあるグランドハイアット内のイタリアン「La Terrazza」
事前にコンシェルジュの方に伺ってみたら、丁寧にお店のウリを教えて下さいました。
このLa Terrazzaのシェフはイタリアのウンブリア地方出身だそうです。
ウンブリアはイタリアの真ん中に位置するのでピッツァはローマタイプ(クリスピー生地)ですかね。
レセプショニストは中国人スタッフでしたけど、働く喜びに溢れている笑顔と、快活でフレンドリーに英語で応対いただき、テンションを心地良く上げてくれます。
内陸のウンブリア料理だと、隣接するトスカーナはフィレンツェに本店があるエノテーカ・ピンキオーリが得意とするバターやチーズ、フォアグラを使った重厚な料理などをイメージしていましたが、メニューを見ると地中海の影響が強いのかな?という感じです。
ホテルのお水もやっぱりぬるま湯。
アラカルトでもちゃんとパンが出てきました。
となるとおしぼりで手を拭きたいなぁ…
今回はフジッリにしてみました。
この密集したツイル!
パスタによく絡むよう煮込まれたソースはシンプルな味付けながら、さすがはホテルの上品なイタリアンでした。
パンも単体だと塩味が薄く素朴ですが、フワフワの生地がソースと相性良かったです。
店内外の雰囲気はもちろん、グラスの重厚感や、さり気なく新聞を出してくれたり、パルジャミーノを目の前で好きなだけ削ってサービスしてくれたり、会計のお釣りを小袋に入れてくれていたりと、サービス料が15%付いても納得の心遣いです。
お値段はホテルの割に良心的だと思います。
次回は前菜がブッフェスタイルのお得なランチセットか、夜のプリフィクスコースにチャレンジしてみたくなりました。
とはいえ、普段使いのもっとカジュアルなパスタはないかな?
商業施設などでよく見かけるThe Spagetti ○○○は、日本の同店で細麺のうどん状態のものを食べた記憶がトラウマで入る勇気がありません。。
そんな時に偶然通りかかったこのお店「Oliva」↓
羅湖区の大劇院駅近くに最近オープンしたイタリアンです。
付近で熱心にチラシ配りをしていたスタッフの一生懸命な姿が、かつてイタ飯ブームの一翼を担った日本のグローバルダイニング社がお家芸とする愛される接客を彷彿させ、入ってみることにしました。
店内もグローバル~のイタリアン、カフェ ラ・ボエムっぽい。。
ソファシートのテーブルは座ると胸近くまでの高さになってしまい食べにくく、オシャレ重視のお店のようです。
大きなグラス…500mlはあるかも↓
お水はやはり中国流(ぬるま湯)です。
隣のテーブルは女子高生…1人?!
鍵っ子なのかな…ジャージ姿がかなり浮いてます。。
ランチはスープとドリンクが付きます。
オーダーしたのはエンジェルヘアのパスタ↓
火加減次第で呆気なく素麺級になってしまうこの極細パスタは、冷製でいただくのがアンパイなのですが(笑)、こちらはしっかりコシがあったので、それなりに修練を積んだシェフなのでしょう。
それにしても…具のチョイスが斬新。
野菜を多用しているところは女性受けを狙っているのでしょうが、結果まとまりのない味になっていて後味が微妙な余韻を残します。。
カボチャや玉ねぎ、ズッキーニが水っぽかったからかもしれませんし、これが中国人の求めるイタチャイナとでもいうべき新ジャンルなのかもしれません。
サービス料を取るほどのサービスを受けた感覚はないですが(笑)、ランチは10%のサービス料込で60元程度です。
日本のかつてのラ・ボエムのごとく、カジュアルかつおしゃれで女子高生からビジネスパーソンまで愛される深圳のファインダイニングになることを祈ります!
最後に、日本人の舌に合うパスタを!という保守的な方にはコチラ↓
「Itali-An」。日本人が経営しているそうです。
繁華街ではない立地かつビルの奥にひっそり佇んでいるこのお店は知る人ぞ知る、はなからフリー客は相手にしてません、的な風情を感じます。
お店に入ると、中国人スタッフの「いらっしゃませ~」という掛け声。
日本人客をターゲットにしたイタリアンのお店です。
きっと深圳の日本人駐在員向けに展開しているのでしょう。
ランチタイムは53元でミニサラダとドリンクにミニスイーツまで付くという太っ腹オーナーのお店です。
利益は夜のアルコール飲料や同グループの居酒屋で確保しているのかな?
お安い分、内装の粗や景色が全くイケていないのは目をつぶるしかありません(笑)
(とはいえ、駐車場と殺風景なビルや室外機しか見えないので、むしろ隠して洞窟風にするとか、ステンドグラスを張り巡らすなどすればいいのに。。)
アマトリチャーナ。
本格的なイタリアンというよりは、日本人がよく親しんでいるおなじみパスタメニューが揃っていて味付けも日本人好みの"旨味"成分が効いているのか、ハズレはまずないと思います。
ただ、デザートのパンナコッタは粉で溶いて固めました、と主張していますので、ティラミスの方をオススメします。
最終的にどれを押すか…1つに絞るのは難しいというのが正直な感想です。
何を重視するか、またTPOで使い分けるとこんな感じになります↓
コスト・・・サイゼリヤ
味・・・・・Itali-An
サービス・・La Terraza
今回は具などで誤魔化しが効かないよう、全てトマトベースのパスタをいただいたので、他のパスタメニューならまた違う感想だったかもしれません。
日本は尋常ではないほどのイタリアン激戦国なので、それらに比べるとまだまだ深圳のパスタは成長の余地ありなのですが、これに懲りず、まだ発掘できていない素敵なお店(もしくは行ってはいけないお店も…)をご紹介していきたいと思います。
Trattoria Italiana da Angelo(艾嘉路)
場所: 南山区太子路太子広場G12号
http://www.trattoriadaangelo.com/
サイゼリヤ(萨莉亚)
http://www.saizeriya.com.cn/cn/shopsearch/index_05.asp
La Terraza
http://shenzhen.grand.hyatt.com/hyatt/hotels-shenzhen-grand/entertainment/dining_detail.jsp?itemDesc=fboutlet&itemId=1004372
Oliva
場所: 罗湖区深南路5015号金丰城V1-味艺术馆A区5-6号商铺(近深圳书城)
Itali-An
http://www.banzaiya.com/italian/italian_jp.html