深圳の茶餐廳 | Howdy from China !!

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香港からわずか1時間弱の都市・深センで発見&体験したヒト・モノ・コトをレポートします :-)
☆香港情報もありますよ☆

香港の茶餐廳に続き、深圳の茶餐廳もいくつかご紹介します。

まだ、深圳ならココ!というお店に巡り合ってはいないのですが、茶餐廳(ファミリーレストラン)を標榜していながら様々なスタイルがある深圳の茶餐廳はなかなか面白いですよ。


①永富茶餐廳(WingFoo Restaurant)
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大劇院駅近くの小綺麗な茶餐廳に入ってみました。

店内はデートで利用してもらう事を想定しているのかな?と思われる、ちょっと少女趣味な、飲食店というよりブティックのようなインテリアでしたが、居心地は良かったです。
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何より清潔な感じがいいですね。食器もキレイです。

このお店は香港資本の太興グループという企業が運営しているようですね。
☞ http://www.taihingroast.com.hk/eng/aboutus.php
深圳や香港にも支店がいくつかあります。

メニューも今まで行ったことのある茶餐廳の中で一番洗練されてます!
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写真を大きく多用しているところは日本のファミレスみたいで親切です。

日本で大好きだったパーコーメン(排骨麺)が懐かしくて頼んでみたけれど…
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麺とスープはインスタント…なんかショック。

「公仔麺(Gongzaimian)」と書かれてあるものはインスタント麺なんだそうです。
不味い訳ではないけど、レストランでお金出して食べるにはなぁ…
でも香港や深圳では当たり前のようにレストランにラインナップされています。

料理の好みや味の優劣は千差万別。ましてや国が変われば価値観も多様性が増しますが、スーパーで3元で手に入る味を10倍以上の金額を支払って小綺麗なレストランでいただくなんて…
ある意味贅沢です!

今回はメニューの選択ミスでした(笑)
次回はシグネチャーメニューらしきこのロースト8種にチャレンジしてみよう♪
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②金宝利茶餐廳(Goldberry Restaurant)
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いつも通りかかる度に気になっていた茶餐廳です。
なぜならこのお店の窓際にはたいてい欧米人がいるから!
彼等の口に合う料理が出る茶餐廳なら安心かも…と安直な発想で、ある日遅い朝食を食べに入ってみました。

店内は2階もあります。
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ソファーがパープルでなんとなくファッション性を追求した跡が感じられる、アメリカのダイナー風な食堂です。

茶餐廳では定番メニューのフレンチトーストをオーダーしました。
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バターが惜しげなくたっぷり。。
毎朝は食べられません(笑)
こちらのフレンチトーストは中にピーナツバターがサンドしてあるのが特徴です。
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食感がワシャワシャするのは何でだろう…?

このお店はデリバリーもしてくれます。
いつもそんなに混んでいなく、お店の方もいい意味で放っておいてくれるので、窓の外の人間観察をしながらお茶したい時などに最適かも。

他にも、ホントにこんなに作れるほど食材用意してる?って突っ込みたくなるくらいの料理数なので、リピートしてみたいお店です。
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③裕興焼鵝茶餐廳(YuxingShaoe Chacanting)
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羅湖口岸に向かう建設路沿いにある茶餐廳。
茶葉世界の並びで店先のガチョウのローストが印象的なお店です。

このお店はローカル色の強い茶餐廳で、洋食は多少提供されているようですが、店内を見回してもオーダーしている人は皆無です。
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私の舌は保守派なのか、いつも日本でおなじみの料理ばかりを選んでしまいます。。
旅行と違って生活となるとなかなか冒険できず、つい"アンパイ"な料理をオーダーしてしまうのです。

今回はアンパイ中華料理の王、麻婆豆腐!
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この、作っても外食しても大概ハズレないアンパイの王者である麻婆豆腐に、まさかのKO負けです。

一口食べて、除夜の鐘のようにゴォォーンと舌に響き、ビリビリ口中を蝕む刺激に一瞬何が起きたのか理解できず呆然としてしまいました…。

私が慄いたのは唐辛子の辛さではなく山椒の刺激だったようです。
六本木の四川飯店で食べる麻婆豆腐が本場の味だと思っていた私の未熟さを思い知った日でした(本家中国にも様々なテイストの麻婆豆腐があります)。

未熟だけれど、この麻婆豆腐の味に慣れてしまったら、豆腐本来の大豆の風味や、昆布出汁の深い味わいに、硬水と軟水の違いも判別できなくなりそうなので、完食することなくお店を後にしました。。

食生活に刺激が足らない!という方は是非…


番外編: 商業城の茶餐廳

羅湖口岸を出てすぐ目の前の商業城にも茶餐廳はいくつかあります。
たまたま2店ハシゴしたのでこちらもご紹介しておきます。

先ずコチラ↓
④恒昇茶餐廳(New Star Restaurant)
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お店のスタッフユニフォームのせいか、何となく東京駅構内にある軽食コーナーのような雰囲気のお店でした。

茶餐廳らしい朝昼晩に即したラインナップ。
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オーダーしたのはこちらのワンタン麺。
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勇んで麺を啜る前に、先ずは野菜から~とレタスをひとつまみした時、あってはならないものを発見してしまったのです…


しゃ、


シャクトリムシ‼


ありえない…

…いや、まだ都市化して間もない深圳では、こんなこと実は珍しくないのかもしれません…

ワナワナしながら店員さんを呼び、虫の入った料理は要らない旨をお伝えして下げてもらいました。

でもそのまま出るにはお腹が空き過ぎていたので、気を取り直して、虫が入っている可能性は極めて低いフレンチトーストをオーダーしたのですが…



しゃ、



シャビー!


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しかも手袋(笑)!
トーストで手袋を出されたのは初めてでしたが、ここ中国ではフライドチキンなどの骨つき肉をオーダーすると、もれなくついてくる必須アイテムなのです。

骨付き肉が大好きな中国人が心置きなくかぶりつけるよう考え出された配慮ですかね。
手が汚れたら無料でおしぼりを出してくれる日本。
そもそも骨抜きで煩わしさを排除したチキンナゲット発祥の国、アメリカ。
国が違えば発想も様々で面白いですねぇ。

話を元に戻すと、この貧相なトーストでは私の満足中枢が満たされないので、もうこのお店は諦め、目と鼻の先にあったもう一つの茶餐廳(厳密には快餐)に駆け込んだのでした。。

そんな訳でハシゴすることになった2軒目↓
⑤順发快餐(Shunfa Kuaican)
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先程のお店より更に駅のコンコース度が高い雰囲気の店内ですが、ここは茶餐廳というよりファストフード店らしいお得なセットメニューが"厳選"されてます。
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ただ、写真が一切無いので、中国語に乏しく"アンパイ"好きの私が選べるのは「粥」の文字が読めるFだけでした。。

セットのドリンクを何にするか聞かれ、飲む気になれず要らないと言ったら、なんと規定料金からドリンク代を差し引いてくれました!
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良心的なお店です。

そして出てきた料理がコチラ…↓

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切なくなってきました(笑)
まぁ、安いし…仕方ないですね。

今日は何をしてもダメな日なんだと悟り、スゴスゴと帰路につきました。。


このように茶餐廳というカテゴリは覗いてみるとクオリティは様々で、日本でファミレスといって想定する価格・味・空間・接客がどこも均一なのとは違い、意表を突かれる体験をすることが多いのです。

また、日本のように一見繁盛していなさそうな店構えでも、実は地元の人が足繁く通う名店だったり、味にこだわるあまり見てくれに無頓着な、腕に覚えのある料理人の店や、お忍び客用にわざと地味な佇まいにした隠れ料亭…のような、"巧妙"な仕掛けのある飲食店にはまだ出会えていないです(笑)


①永富茶餐廳
アドレス: 羅湖区嘉賓路与万象街都市名園D-E座首層1号
アクセス: 大劇院駅C出口(MIXC方面)徒歩約7分
http://www.taihingroast.com/branch.asp

②金宝利茶餐廳
アドレス: 羅湖区嘉賓路4007号水運大厦1楼
アクセス: MIXCから国貿駅方面の嘉賓路を徒歩約5分
営業日時:7:00a.m.-2:00a.m. 無休

③裕興焼鵝茶餐廳
アドレス: 羅湖区建設路1046号徳興大厦1楼
アクセス: 羅湖駅から徒歩約5分(シャングリラホテルを過ぎた建設路沿い)
TEL:8232-7315

④恒昇茶餐廳
アクセス: 羅湖商業城1楼

⑤順发快餐
アクセス: 羅湖商業城1楼