まきまきと状況についてのLINE連絡がひと段落したところで
お母さんの検査よばれたので行ってくる。しばらくLINE見れない
わかりました。こっちは大丈夫です。また連絡します
まきまきがお義母さんの検査に呼ばれた少しあと、こちらでもお義父さんの診察に先生がやってきました
先生は小手伸也さんそっくりでした
「先日お義父さんを診たT先生今日はお休みなので僕が見ますね。カルテは把握してるので心配しなくて大丈夫ですよ。あなた息子さん?義理の息子さんね。一緒に入って」
吾輩も呼ばれたので小手似先生と一緒に処置室の中に入りました
処置室に入ると小手似先生はお義父さんの手を触ったり口内を確認したりとひと通り診察していき
「脱水ぽいのでまずは点滴するね。あとは採血もさせてね」
とお義父さんに処置を伝えます。しかしお義父さんは
「検査とかいらないから。おかあさん心配だから午後には帰れるようにしてくれたららいいから」
とわがままで返します
「点滴で血圧戻ったら考えようか。でも検査はちょっとさせてね。お義父さん今立って歩けそう?無理そう?じゃあ移動式レントゲン持ってきてここで胸撮るから。それも見て僕が決めるから。じゃあよろしくね」
小手似先生はお義父さんのわがままをまったく意に介さず軽くあしらいます。見た目通りのやり手でした
と言うことでお義父さんは点滴に。吾輩はもといた通路の椅子に戻って移動式のレントゲンがやってくるのを待っていました
すると通路の奥から何やら巨大なワゴンのようなものがゆっくりと押されてやってきました
移動式レントゲンです
吾輩これまで移動式のレントゲンなんてあることを知らなかったので、状況を忘れてちょっとテンションあがって写真を撮っちゃいました
移動式レントゲンはお義父さんの肺の写真を撮るとまたゆっくりと押されて帰っていきました
採血も終わったようなので、あとは結果を見ての小手似先生の判断待ちです
通路の長椅子に座ってじっと待ちました