まなびや三人吉三 花とゆめコミックス
山田南平 著
「オトナになる方法」「紅茶王子」等で有名な山田南平さんの作品です。
ストーリー
ぽえぽえ娘・やぁやは庚申丸高校に通う一年生。
両親が海外赴任中のため同級生の従兄弟・安森慎太の家に居候している。
新聞部で見習い中のやぁやは正式部員になるため、
学園を騒がす謎の義賊「三人吉三」の正体を追うが…!?
ドキドキの学園捕物帳、ついに開幕!
セブンドリームから抜粋させて頂きました。
最近最終巻が出たと言うことでレビューしてみました。
前2作と違い、これは随分短期間で終わってしまいましたね。
やはり歌舞伎と言うジャンルが受け入れ辛かったのでしょうか。
まぁ歌舞伎と言っても名ばかりで、
殆ど「三人吉三」と言う名前しか出てこないのですが。
あとは「金剛力丸」と「弁天菊之助」ですね。
この二人が曲者でして、読んでて「?」となることが多かったです。
そもそも、弁天の尾上って男だよね?
でも体格とかからお嬢吉三に選抜されてたってこと?
まさか男なのを知らなかったってことはないですよね。
先代お坊吉三(申三郎)に憧れてる?みたいな節がありましたが、
じゃあ力丸はどういう関係で?謎です。
しかも最終回では2代目が襲名されてましたね。
残念なのは、設定がうまく生かしきれてないところがあったかなーと言うところ。
慎太のやぁやに対する犬属性とか、
そもそも「三人吉三」発足の由来はなんなのかとか。
番外編等で、そう言うのが全部明かされてくれると嬉しいのですが、
残念ながら今はここで打ち止めのようです。
「オトナ」「紅茶」の主人公と違って、「三人吉三」のぽえぽえ娘、
やぁやは凄く好きでした。真吾も奈子もあまり好きではなかったので(^-^;)
しかしやぁやは「八百屋七々子」ですよね。
従兄弟のしんたまで「やぁや」って呼んでましたが、苗字があだ名?
因みにこの作者さんは「〇〇年後」と言う描き方が好きなようで、
3作ともに主人公の未来(1年後だったりもっと先だったり)が描かれています。
カラーやベタがお上手だなぁと言う印象が。
でもこれ、上手くなったのって紅茶王子の途中からなんですよね。
なんぞあったのか。
上の方にも書きましたが、歌舞伎が題材になってはいるものの
ほぼ名前だけのところがあるので難しく考えることなく読めると思います。
基本はやぁやの成長ストーリーなので。
