スマナサーラ長老のご法話を
聴きに行った帰りの電車で
隣にすわった、お婆ちゃん。
私は人に気を使いすぎて悩んでしまう性格なんよ。
「あ~、あれは言わんかったらよかった。気にしてるかなぁ。」
って、ずっと、そればっかし考えてしまう。
自分の言ったことなんて、すぐその場で忘れて
あとは、なーんも考えない気楽な人もおんのになー。
私は、あかんのよ。
・・・みたいなお話から、家族構成、これまでの人生で印象に
残っているエピソード的なお話などを、色々して下さいました。
その話の途中で
「私な、(手のひらに)パワーがあるねん。
そういうことが、分かる人に言われてん。
もう治らんって医者に言われとった、ある子供さんに
私が、手のひらでパワーを入れたったら、結構伸びてん、
寿命が。」
・・・と言いながら、私の肩をマッサージして下さったり。
このタイプの話に、私は何度かひっかった経験があるので
「えーっ、スゴイ!本当だ!なんだか肩が軽くなった~!」
とは、反応しませんでしたけど (。-人-。)
「最近、良くないことが続いたから、墓へ参ってきたんやけど
長年世話んなってる坊さんに聞いても、なんや分からんなぁ。
観音さんや、阿弥陀さんが、なんちゃらかんちゃら・・・・」
私は、ある時点から、このお婆さんに
「さっきの法話会場で頂いてきた仏教本を差し上げたい。」
と思い、ずっとチャンスをねらっていました。
「だって、日本のお寺とかは、結局〝金儲け〟だからね。」
と、私が勇気を出して言ってみると
意外に、同意見みたいな感じで
「どれがほんまか、わからん。宗教ごとに、言うてることが
バラバラやしな。みんな〝自分らが正しい〟て言いよるし。
真実は一体どこにあんねんって思てまうわ。」と、お婆ちゃん。
「うーん。真理は1つだから。」・・・と、私。
この時、お婆ちゃんの瞳が、ちょっとだけ
キラッと光ったように見えたのは、気のせいかなぁ(笑)
そして、そのお婆ちゃんが降りる駅に
到着する少し前、私はその仏教本を
(パティパダのバックナンバーです)
無事、差し上げることが出来たのです。
★生きとし生けるものが幸せでありますように★