３月１１日に発生しました東日本大震災により
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
既に皆さんはＰＴＳＤという言葉はご存知かと思いますが
その本当の意味を知っていますか？
ＰＴＳＤ＝心的外傷後ストレス障害
（ Post Traumatic Stress Disorder ）
この英語の「トラウマ」という言葉が
数年前、TVドラマや教育バラエティー番組などで
瞬く間に広がり和製英語である「トラウマ」になりました。
日常、簡単に使う言葉になり
多くの方は、そうではない症例にもＰＴＳＤやトラウマと名づける昨今になりました。
では、ＰＴＳＤとは？
ちょっとだけ簡単に説明をしたいと思います。
DSM-Ⅳ-TR（精神疾患の診断・統計マニュアル 新改訂版）では
「自らが凄まじい外傷や死に直面するような体験をしたり、
他者が同様の状況に直面したことを目の当たりにした出来事により
心的外傷（トラウマ）を負い、その体験が極度なストレスとなり、
支障をきたす神経症である。」
（今回はＰＴＳＤの症状は省略いたしますね。）
大まかにいうと、
戦争、犯罪、災害、予期できぬ災い（交通事故や重度の病など）
に直面したか、または見てしまった、居合わせた
ということから
心に外傷を受け、それがストレス要因となり、
様々な生理的反応や体調の不調などを生じることです。
大震災から一ヶ月経過した現在、
被災された方々はもちろん、
私たちを含む遠く離れた地域の人も
ニュースなどでその惨禍の映像を繰り返し見てきた結果
ＰＴＳＤになっていると専門家の方がおっしゃられています。
被災された方々はさらに
凄まじい外傷や死に直面するような出来事を見てしまったり、
状況に居合わせたり、聞いたりした場合や、
他の人が生存できなかったときなどに
生き残ったという罪悪感を苦痛とするＰＴＳＤにかかっていることもあります。
このようなストレスを取り除くことが急がれるのですが
心のケアは、まだ不足しているらしいことが現状のようです。
そして、つい先日ニュースで聞いたことですが
これがまさにＰＴＳＤだとわかりやすく解説されていた例があります。
テレビやラジオなどで
今も震災についてのドキュメントや被災地の方々のインタビュー
このような内容を見聞きし
涙を流したり、心がギュッと痛み苦しくなる方…
（もしかして、読者のあなたもそうなのではないでしょうか？）
それも一種のＰＴＳＤだと解説されているのを聴きました。
したがって、逆にいうと
例えば、ちょっとしたことで両親や先生に叩かれたとか
夫婦や恋人間の痴話喧嘩で頬を一発叩かれたとか
恋人に裏切られたりひどい失恋をしたとか…などなど
そういうケースは
ＰＴＳＤとは言わないのですね。
ＰＴＳＤでも、そうではなくても
悩みやストレスというのは
抱えている方、その方の心の世界のことですから
大きいも小さいもありません。
誰もその方の心の世界をのぞくことは出来ないのですから。
その方にとっては、その悩みが全てであり
とても深く大きなものなのです。
ゆっくりとスローペースで
心をストレスから解放させていきましょうね…