鯖街道を大人の遠足 | へっぽこアルピニストの登山日記

鯖街道を大人の遠足

11月19日の土曜日、職場の美男美女総勢4名で

かねてから秋のさわやかな時期に登山をしよう、と計画し、

六甲登山に行くはずだったのですが、またしても週末に雨です。


せっかく休みを合わせたのに、ということで、

車で遠路はるばる鯖街道に行くことになりました。


名神から湖西道路に入って、近江高島から小浜へ向かいました。


昼過ぎに小浜の港に到着、まずは浜の四季というお店で

鯖のへしこ茶漬けをいただきました。
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あぶったへしこをご飯にのせてお茶をかけます。

大阪界隈で食べるへしこのように塩辛くなく、またやわらかく、

美味しくいただけました。

ご存じない方もいらっしゃると思いますが、

へしことはぬか漬けした魚のことで保存食として珍重されたものです。


浜焼き塩鯖もいただきました。

なんとも大ぶりでふわっとして、これまた塩辛さがない美味しい鯖でした。


食事が終わってすぐ、すこし京都方面に戻り、

かつて鯖街道にあった宿場町熊川宿の町並みを見に行きました。


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入口に復元された番所です。

人形が置かれてますが、一瞬誰かいるのかと驚きました。


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民家も綺麗に整備され、電柱も地中化され、素敵な町並みです。


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前川という水路も復元されています。

昔の人は酔っぱらって帰ってはまったりしなかったのでしょうか?


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家の前にはかわとと呼ばれる場所があります。

食べ物を洗ったり洗濯したりしたようです。

※雨で水が濁ってますが、普段は清流です。


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松木神社には色付き始めたモミジがありました。


大河ドラマでおなじみ江のお姉さん初が関ヶ原の合戦後、

旦那の京極高次が亡くなるまで小浜で過ごしたそうです。

その京極高次が小浜城を作るため増税し、

その後の別の大名の時代もずっと高い年貢が続いたため、

地元の名士が集まって年貢引き下げの直訴をしたそうです。

その一人松木庄左衛門を祭っている神社だそうです。
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一人最後まで年貢引き下げを訴え続け処刑されたのですが、

その後、年貢が引き下げられたそうです。


途中、手作り鯖寿司のお店まる志んを発見、

お店の方が10切れに切り分けてくれて、店内でいただくことができます。
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1本2500円、有名な老舗鯖寿司店のほぼ半額、

しかもそれ以上に鯖のうまみと寿司飯のふっくら感がありました。


あぶり焼鯖寿司もありましたので、お土産に持って帰りました。

※お店の方曰く、やはりあぶりよりも生がオススメとのことでした。


しばし熊川で過ごしたのち、京都へ向かいました。

途中、大原のとあるお寺の前で見事なモミジを発見しました。
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すっかり日が暮れた頃、京都は桂の菓子処中村軒に到着。

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名物の麦代餅をいただきました。

あっさり粒あんをもちもちの餅でくるんで黄粉をかけたお菓子です。


一日車移動で食べてばかりで腹も減らず、そのまま帰路につきました。

日本の伝統文化の一部を堪能した一日でした。