伊勢街道(参宮道)歩きの記事に戻ります。
多気郡明和町新茶屋にある「擬革紙煙草入れ資料館・三忠」を過ぎ先に進みますと…
「従是外宮 二里」の石柱が建ちます。嘉永6年(1853)とあります。伊勢神宮もかなり近づいてきました。
軒がんぎ・格子造りの建物があり…
屋号「かめや」とあります。印籠屋だったようです。
「二十四小〇警〇実施中」⁉…中国漢略字なんでしょうかね。二つの眼が見つめていて…24時間警戒してますよ!…ってことでしょうかね。
集落の東端に小さな祠があり、「弘法さん」が祀られています。元々は江戸時代新茶屋村の行者・心勝によって建立されたものですが、明治34年(1901)に再建されたという。
伊勢参宮道は、いよいよ伊勢市に入りました。
伊勢市明野は、「陸上自衛隊明野駐屯地」があります。ここは戦前、明野陸軍飛行学校があり、空中射撃などの飛行訓練・教育を行ったところです。
「南無阿弥陀佛」の石柱が建ちます。裏面に天保7年(1836)丙申年三月廿九日とあります。徳浄上人千日祈願の塔…と呼ばれているものです。天保の頃、この地が大飢饉に見舞われ、悪疫が大流行、世情騒然となったとき、勢州明野の庚申堂を根城として修業していた僧が、村民の窮状を救わんものと伊勢両神宮に、千日の間・息災祈願のため素足で日参したという。
その後、明野村は疫病もなく、盗難、火災もなく平安に暮らすことができたという。この僧の名は「徳浄光我上人」といい、その千日祈願の徳を称え、地元の人や宇治山田の人が世話人となってこの塔が建立されたものです。
「三界萬霊」とあります。輪廻転生する領域を三つに大別したものです。それは
「欲界」… 物質欲の世界。淫欲・食欲など本能的欲望が強い世界。
「色界」… 欲望は超越したが、物質的束縛がまだ残っている世界。
「無色界」…欲望も物質的な面も超越した精神的な要素のみからなる世界。
ここの最高処を「有頂天」という。
「庚申堂」があります。
旧街道らしいうねりです。
ホーロー看板があると写真が撮りたくなります。
伊勢街道は突き当り、右に曲がります。
立派なお屋敷があり、その先に…
2025/10/24













