「伊勢参宮道」歩きは高茶屋に入りました。『伊勢参宮名所圖會』には「高茶屋、茶屋多し、此処より晴天には富士山見ゆるといふ」と記しています。
浄土宗のお寺「称念寺」です。
街道をしばらく歩くと…
「高茶屋神社」があります。鳥居前に文久3年(1863)と刻まれた常夜燈が建っています。
はるか先、石段上ったところに本殿があるようですので、ここで参拝です。
「高茶屋神社」の主祭神は「玉柱屋姫命」で、今から約1200年前の第53代淳和天皇の御代、一志狭山枚男(㊟)という人が志摩伊雑村「伊雜宮㊟」の祭神をこの地に祀り、粟嶋神社と称したと伝えます。粟嶋神というはそもそも1500年前、粟で作られた船で航海の折り紀州灘佐之郡という所に漂着し、この神を祀った所、人々の病を治したことから、病の神、薬の神として崇められたという。
この地には、この主祭神の他に九ヶ所に祠が奉られ、その祭神をあわせて十社宮と呼ばれていましたが、後に粟嶋神社そして明治に入り、高茶屋神社と改称されています。
㊟一志郡の名をのこす地域の有力者か。
㊟「伊雜宮」は志摩国一之宮。
このあたり本当に素晴らしい屋敷が建ち並びます。塀に載る飾り瓦も素敵です。
重厚な煉瓦造塀のお屋敷もありました。
両側に、素晴らしい住宅街が続きます。
一身田寺内町・真宗高田本山専修寺めぐりで時間を取られ、この地に着いたのは午後4時ちょっと過ぎでした。あと一駅ほど歩けそうではありましたが、次の行程のことなどもあって、この日の歩きはここ「JR・高茶屋驛」で終了します。
JR紀勢本線で、本日の宿泊地「松阪」に向かいます。
JR松阪駅です。
駅前には「松阪祇園祭」の提灯が掲げられています。この日は7/18日、祇園祭(三社祭)は7/19(土)7/20(日)の2日間松阪中心部で繰り広げられます。
松阪駅前にあるモニュメントが「驛鈴」です。驛鈴は馬に着ける鈴です。古代役人が伊勢神宮に行くときに身分証代わりに渡された驛鈴をかたどったもので、松阪のシンボルとなっています。この鈴は、本居宣長が浜田藩松平藩主に『源氏物語』を教えた時に貰ったもの…だという。
街宣車が停まり街宣していました。参院選挙かと思いましたが、松坂市議会議員選挙でした。
本日のお宿…「ホテルAU松阪」です。ここを選んだ理由は…
部屋が広く(24㎡)ベッドが大きいこと。そして何よりも…
写真は楽天トラベルより。
温泉大浴場とサウナがある事でした。日本三名泉の一つ榊原温泉の源泉を使用とか。
㊟写真は楽天トラベルより。
朝食付きでメニューはワンパターンですが、宿泊料金はとてもリーズナブルでした。
㊟写真は楽天トラベルより。
この日歩いた歩数は34,862歩、歩行距離は25.7㎞、歩行時間は、休憩時間を含め約8時間でした。
2025/07/18