東海道歩きは旧吉田邸を後にし、大磯を進みます。

 

 

 

 

「ブラシの木」…久しぶりに見ました。

 

 

 

 

「八坂神社」…素戔嗚尊を祀ります。創建や縁起は不明。この地に住み着いた人が祖先神を祀ったのか。

 

 

 

 

「湘南」…って、お洒落な響きです。

 

 

 

 

 

国道1号線右側に「明治記念大磯邸園」があり、伊藤博文邸(滄浪閣)跡・旧大隈重信別邸・旧古河別邸などがありますが、工事中で拝観断念。後で調べたら、海岸側から庭園だけは見学可能だったようです。

 

 

 

初代総理大臣伊藤博文は、明治29年(1896)滄浪閣を建て、翌年に大磯町民になり町の発展に尽力しました。この間明治38年(1905)初代韓国統監となります。その統監時代に大磯駅に通じる道を伊藤博文の尽力によって新設したので、「統監道」と命名されたのだそうです。

 

 

 

 

 

 

その道をすすんで右に入ると「旧島崎藤村邸」があります。大正後期から昭和初期にかけて建てられたもの。

 

 

 

 

藤村は、昭和16年1月13日、湯河原に休養に訪れる途中友人に誘われ大磯に立ち寄り、これを機に大磯での生活を決意し、2月この建物を借り受け、翌年8月この邸宅を買い取り終の棲家としました。

 

 

 

 

島崎藤村(1872~1943)…明治5年信州木曽の馬籠村に生まれ、『若菜集』や『破壊』『夜明け前』など著作多数。『千曲川旅情の歌』は歌としても親しまれています。

 

 

 

 

「余にふさわしき閑居なり」「萬事閑居簡素不自由なし」

 

 

 

海側の窓を開けると、居間兼寝室に涼風がそよぐ…昭和18年8月21日「涼しい風だね」…と静子夫人に告げるとそのまま昏睡、意識は遂にかえらず翌22日午前0時35分永眠。享年71才でした。

 

 

                    2024/05/16