今回の「上街道」歩きの最後の記事です。

 

 

 

帰宅のため名鉄小牧線小牧駅に向かったのですが…ちょっと近くに寄り道。

 

 

 

 

前に「上街道(15)」で記事にした「塚原嘉一先生頌徳碑」この塚原嘉一氏が興したのが塚原毛織でした。昭和初期約500人もの従業員を抱える大企業でした。女工が多かったこともあって、小牧高等女学校(現県立小牧高校)開校に力を注ぎ、名鉄小牧線の開業、町立春日井病院(現小牧市民病院)の開設にも尽力。

 

 

 

その塚原嘉一の旧宅と旧塚原毛織の事務所が小牧駅南にあります。左に本宅があります。

 

木造3階建て。愛知県近代文化遺産に指定されています。

 

 

 

右に洋館(事務所)が建っています。昭和9年(1934)に建てられたもので、木造2階建モルタル塗り、石積み状に目地を切った外壁。窓上に装飾を施し、玄関ポーチには手摺をまわした本格的な洋風建物です。

 

 

 

 

軒には玉飾りのパラペットを廻し、窓の上には半円形の装飾、中央に「嘉」の紋が掲げられています。玄関車寄せ上部には手摺を廻し、バルコニーになっています。

 

 

 

 

玄関扉も木製で、当時のままと思われます。上部にはレリーフ状の装飾も見られます。

 

 

 

 

昭和10年頃の塚原毛織工場。左上に小牧山が見えます。

 

 

毛織物倉庫だったと思われる建物も残っています。

 

 

 

 

外から見たところです。

 

 

                       2023/11/02