時々「旧街道歩きって楽しいんですか?」って聞かれます。どんな楽しみがあるんだろう…と興味をもってお聞きになる方、遠くまで出かけなくても、家の周りを歩けばいいのに…と半ば否定的に聞いてくる方、色々です。
私の旧街道歩きの楽しみは…
①歩くことがそもそも楽しい。
②知らない土地の風光明媚な風景に癒され、名所旧跡に
出会う楽しみ。
③街道沿いの歴史に出会い、古き良き時代に触れる楽しみ。
特に社寺や城跡には、多くの人物や歴史が詰まって
います。
④そこの名物・名産に出会う楽しみ。
⑤時には地元の人との出会いもあります。
なので、街道をひたすら歩くのではなく、時間をあまり気にせず、街道を外れあちらこちらに立ち寄っています。ですから、直線距離の1.5倍、ひょっとしたら2倍ぐらい歩いているように思います。
「サガノヤカフェ」でサンドウィッチを食べた後「下街道」を進みます。そのカフェの前にあるのが、「秋葉神社」や「御嶽講」の石碑です。
「恵南・ハクウンボク街道」とあります。ハクウンボク…ってどんな木?
「竹折・武並神社」です。武並神社と称する神社は、は恵那市・中津川市併せて12社あり、区別するため頭に地名をつけています。現在恵那市に7社残っているとか。言い伝えによれば岩村藩主の命により、同じころに創建されたといいます。
建武2年(1335)8月創建。慶安3年(1650)現在地に再建されます。本願主は市川源太郎正永、工匠は後藤三郎四郎です。祭神は大己貴尊・少彦名尊・応神天皇を祀ります。
拝殿前に「神籠石・雨ごい石」なる存在感が凄い大石が鎮座しています。
「弁財天」が祀られています。
まっすぐに進みますと…
「道標」があり、左 なごや 右 ふじ(武並町藤のことか)…とあります。
「秋葉神社」が祀られています。火伏の神ですからね。
少し歩くと「瑞現寺」の参道がありました。「禁葷酒」とあります。寺院の入り口でよく見かけます。酒はよくわかりますが「葷(くん)」は…ニンニクやニラなどの臭気の強いもののことです。
坂(参道)を登りきると「山門と鐘楼」があります。この山門は織田信秀の居城であった末森城(名古屋市千種区)楼門を移築したという。
曹洞宗のお寺「銀松山・瑞現寺」です。嘉吉2年(1442)真道達禅師によって開創されるもその後荒廃します。嘉永18年(1641)大林寺徳外玄隆のもとで再興するも、明治9年(1876)火災により焼失。その後100年を経て現在の伽藍に復しています。
街道に戻り武並駅を目指します。
三叉路に至りました。「下街道」は右JR東海中央線ガードをくぐるのですが、今回の歩き旅はここまで。JR武並駅前まで進んだら、名古屋行きの列車が入ってきたので、走って乗車。ですから駅舎の写真が撮れていません。
2023/06/04