「郡上街道」歩きは、美並苅安駅から国道156号線(青線)を進みます。古くは赤線の道だったようですが、改修され面影も全くないようなので、国道(青線)を進みます。

 

 

 

 

お昼時です。国道沿いにあった総合案内所「樹木の館」で昼食です。

 

 

 

 

食事メニューは、焼きそばと鶏ちゃん、そしてナポリタンしかありませんでした。中部地方の喫茶店での「ナポリタン」といえば、鉄板に玉子を薄く延ばし、ケチャップをまぶし炒めたスパゲッテイを載せた熱々のもので、いわゆるパスタ料理とは一線を画すものです。

 

 

 

 

清流長良川は大きく蛇行しています。左側に「赤池駅」があります。

 

 

 

 

右山際に「鹿島神社」があります。郡上にあっては珍しい神社です。元々は養老年間、白山を開いた「泰澄大師」が創建した神社の一つで白山神社と称していたようですが、いつからか鹿島神社となったようです。その理由もはっきりしません。

 

 

 

 

街道は二つに分かれます。旧道らしい左に入りましたが、これが間違いでした。

 

 

 

 

↓図の青線を歩いてしまいました。正しくは赤線でした。

 

 

 

 

長良川にぶつかって間違いに気づきました。郡上街道は、旧家古田家前に架かる下田橋で左岸に渡って以降は、郡上八幡まで再び渡ることはないのです。

 

まぁ間違ったといっても、両岸に道は開けていますから、そのまま直進です。古田家の先祖「古田官周」村長は、長良川に沿う郡上街道の反対側(右岸)に、この先白鳥までサブ道路を造って交通の便を図ったそうですから、この道路もその一つかもしれません。

 

 

 

この日は中学生?を対象としたラフティング教室が開かれていたようです。長良川中流域は「ラフティング」が盛んなところです。

 

 

 

 

橋のそばで釣り人が竿を出していました。清流長良川は「鮎」が有名です。が、まだ解禁前のはず…

 

 

 

 

「深戸集落」に入りました。

 

 

 

 

現代の円空仏師「円空庵秋芳工房」です。大小さまざまな円空仏が彫られています。

 

 

 

 

「長良川鉄道深戸駅」です。この建物は昭和3年(1928)開業当初からの建物です。ここに喫茶店「ステーション深戸」があるということで、珈琲を楽しみに歩いてきたのでしたが、残念ながら廃店されていました。

 

 

 

 

深戸駅を過ぎると、左側は長良川、右側は山が迫り、歩道がありません。歩く者にとっては甚だ怖いところです。もっとも険しい地形のところだけあって、民家も集落もなく歩道も必要ないかもしれません。街道歩き楽しむもの好きも少なく、対向のトラックもびっくりして大きく避けてはくれますが、風圧は凄いです。溝に落ちそうになったことが、何度かありました。

 

 

 

この隧道は、川側にせり出すように歩道が造ってありました。

 

 

 

 

 

「名津佐トンネル」です。かなり長いトンネルです。トンネル内に僅かな幅の歩道というか段差もあるようですが、左側にある旧道を行きます。

 

トンネル前の温度計は、32℃を表示しています。この日の暑さのピークでしょうか。

 

 

 

 

 

長良川鉄道も、川に沿って大きくカーブしています。

 

 

 

 

 

普通に歩道を造るスペースがないため、車道(国道)の上に庇を突き出しように歩道が造られています。集落のはずれにあった2~3戸の民家のために造られた歩道のようです。

 

 

 

 

八幡町吉野集落に入ります。

 

 

 

 

人の住むところには石仏も祀られ、花も飾られています。

 

 

 

 

「吉野白山神社」です。創建時不詳ですが、泰澄大師創建との伝承があるようです。

 

 

 

 

 

長良川に流れ込む那比川に架かる「第五橋梁」を渡る長良川鉄道・下り車両です。

 

 

 

長良川に架かる「法伝橋」です。右岸と左岸をつなぐ橋です。

 

 

 

 

 

見上げるような擁壁です。かっての郡上街道は、この険しい山の上を通る難所だったようです。寛文年間、郡上藩主遠藤常友は、この難所を解消するため新道を設け川沿いに新田を開き、「宝田」と名付けたそうです。後に「法伝」と改められたとか。

 

 

 

 

 

「法伝橋」を渡ったところに集落が形成されています。「八幡町相生」です。長良川鉄道相生駅前の民家です。かっては駅前商店だったのでしょうかね。

 

 

 

 

「相生駅」から車の停めてある「みなみ子宝温泉駅」まで乗ります。

 

 

 

 

「みなみ子宝温泉駅」で下車です。この駅は、駅舎に温泉が併設されているという珍しい駅として人気です。

 

 

 

長良川鉄道利用客は、「入湯税50円」を払うだけで温泉に入ることができました。当時入湯料は500円だったでしょうか、今は700円ぐらいと思います。

 

 

 

 

 

ジェットバス・サウナもあります。泉質は「弱アルカリ性単純温泉」です。湧出温度が25℃のため常時加温されています。