この時の旅は、三重伊賀上野をスタートし、奈良・南近畿・北近畿とめぐり、越前に入りました。旅を始めてから約2週間ちかくなり、疲れも出てきたこともあって、観光しながら帰ることにしました。
宿泊の関係で、敦賀の観光は次の機会に譲り、一気に越前に入ります。福井県南条郡南越前町の河野浦を訪ねます。河野浦は越前海岸の南端・駿河湾の入り口に位置し、山々が海に迫りわずかに残された平地に集落が開かれています。

江戸時代半ば日本海側は北前船が活躍します。ここ河野浦も日本海沿岸有数の北前船船主が活躍します。

「北前船船主右近家」は、江戸時代の初めいち早く蝦夷地松前に進出した近江商人が、その地で穫れた海産物を敦賀・小浜を中心とする地域に輸送するために共同で雇った「荷所船」と呼ばれる廻船で活躍し、中期以降は「荷積み商い」に移行し財をなします。




2010.初秋