皆様、ご無沙汰をしております。2023年が明けて早18日経ってしまいました。全くあっという間で日にちが過ぎるのは早いものです。明日は奈良の弁天座はロング公演をしております。![]()
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久しぶりの長丁場ですが、いろんな出し物を詰め込んで![]()
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ます
皆様に楽しんでいただこうと 座長さんを始め色々とやるそうですが、
なんと明日お芝居では 河内十人斬り!!!博打打ちの城戸熊太郎とその舎弟の谷弥五郎の物語ですが
金銭・交際トラブルによって、10人が殺害されて当時のビッグニュースとなり
小説・芝居にも使われ、浪曲や大阪の伝統芸能である河内音頭の代表的な演目となったようです。
もちろん、私たちの血筋で大先輩の大伯爺さんで 大月扇雀 と言う役者さんが、
が自ら台本を書いて上演したそうです
いろいろお芝居の中で、各 劇団の見所のシーンが違うと思いますが
私は昔からこのお芝居には一箇所 ゆずれない場面があります。それは 谷弥五郎の妹おやなとの別れのシーンです。
先にも書きましたが、大月扇雀さんは 実際に起きたこの事件を浪曲や小説と同じように自分なりに筋書きを作って上演していたのですが、ある時妹のおやなさん自身が芝居小屋に来たそうでお芝居を見て楽屋に上がってきて、最後のお兄さんとの別れのいきさつを話してくれたそうです。 それを書き留めてお芝居の中に組み込んだそーゆーシーンがあります。
わずか10分足らずシーンでありながらも孤児になった兄妹 26歳と 当時妹さんはいくつだったのでしょうかたった1人の肉親を 失った気持ちはとても辛かった。しかしたくさんの人を殺めてしまったという事実それがいつしか お芝居となっていく・・・・
作り話ではなく、本当の話が芝居となり語り継がれる_・・・・
16歳から22歳まで 亡くなった伯父 故2代小泉のぼると兄妹を 演じてきました。
孤児であるゆえ 無学な妹は兄が向かう先を知らず心配しながらいろんな質問をするシーンは
事実であったのだと思うとさらに泣かせるシーンです
叔父はいつも泣くシーンでは必ず涙を流す人でしたが その涙につられ 本気で泣いていました〜〜〜![]()
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その昔
芝居が始まる前、いつも叔父は『お前は おやなっていう感じやイメージぴったりや
でも本物のおやなさんはもっと大きい 170近くあったらしい・・・そうなると事実と違うけどな』と笑いながらも
リアルなシーンを作り上げてくれました![]()
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津川竜は 劇団創立 15周年か20周年の時、京山幸枝若さんの浪曲に乗せて上演し 今も われわれはその スタイルで 上演しています
1つの芝居の中に、いろんな人々の思いでが 詰まっています
明日は私の末っ子弟子 晃菜 千寿が14歳で初挑戦 何代目になるのかわかりませんが
おやなを演じてくれます![]()
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そして退団した 津山斗輝矢が1日舞台に手伝ってくれます![]()
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今日は2度と戻ってきませんそれと同じく
明日の芝居は明日かぎり 何度 上演しても おんなじお芝居は1日かぎり・・・・・・・
明日と言う日を楽しみに
今日という日を思い出にして・・・・ やっ芝居はやめられません
