今日は「トリスタンとイゾルデ」公演で帰りは23時だった。娘が夕方の散歩とご飯の世話をしてくれたのだが、犬はずっと玄関手前でフセの姿勢で自分を待っていたそうだ。その間、どうしたのかなといった心配そうな表情だったとのこと。

 帰宅すると、着替えのところまですっと着いてきて、クンクンと鼻を近づける。問診である。お茶を飲みに上がるときも着いてくる。口を開けて、笑っている表情を示す。安心したようだ。いまもソファの前で横になって、自分を見守っている。

 こんなに心配して、付き合ってくれるとは、可愛いなあ。自分にとってのイゾルデは、この犬だったのかも。媚薬も略奪も官能もないけれど、最期まで一緒に寄り添ってくれる。

 

待ちくたびれた様子