アメリカの植民地統治には共通のパターンがあるようだ。キューバの例から要約すると

  1. 独立戦争などの戦勝国側につく
  2. 戦後処理で軍事占領する
  3. 独立後も、米軍基地(グアンタナモなど)を置き、米軍の干渉権を認めさせる
  4. 傀儡政権を擁立し、一部の支配者層に富と権力を集中させる
  5. 圧制と貧困に苦しむ人々が腐敗体制に反乱を起こし、新政府を樹立する
  6. 新政府に対し、貿易の全面禁止などの経済制裁を発動し続ける

といった流れである。

 フィリピンも米西戦争を経て占領、スービック海軍基地を置く、マルコス政権を擁立する、アキノ政変で民主化する、という同じようなパターンである。アフガニスタンも、ビンラディンの引き渡しを拒んだことを事由に米軍が占領し、カルザイ政権を擁立。しかしその腐敗体制に民衆の心が離れ、タリバンが再び全土を支配、と同様。

 力でねじ伏せるアメリカのやり方は続かないものだ。しかし例外がある。日本では、上のパターンの1から4まで進んだところでずっと維持されている。他の地域と違うのは、いわゆる逆コースで、戦前・戦中の旧支配者(A級戦犯ら)を復活させ、その根深いネットワークを元に支配体制を構築したところだと思う。将棋のようにとった駒を都合よく効かすパターンである。

 ゲバラはいつ現れるのだろうか。