18:40、ホテルに到着。ヌウェイバからギザまで7時間20分かかった。
タクシー代は全部で4,600EGP(約15,000円)。考えてみたら安い!
ホテルはギザのピラミッドのすぐそばにある。
到着すると、若いスタッフの男の子2人がワー!!!っと駆け寄って来て、トランクから私の荷物を取り出し、あっという間にロビーに運んで行った。
ロビーでマネジャーに挨拶をし、本当に短い滞在予定なので効率良いギザの楽しみ方を一緒に考えてもらった。
まずこの後、街で一番リーズナブルなお土産屋さんに車で連れて行ってくれるという。
その後、ピラミッドの敷地内で観光客向けのイベントがあるがそれには参加せず、ホテルの屋上でディナーを取りながらライトアップを見る。
明日の朝はいよいよピラミッド見学。効率よく回るためにタクシーを手配してくれた。
そのタクシーでギザの3つの
ピラミッドを周り、空港まで送ってもらう。
何しろ、帰国のフライトは明日の14:20発なのだ!!!
今回はいつもより旅の期間が短かった。エジプトに関しては、もっと時間を取るべきだった。エジプトは見るべきところがあり過ぎる!遺跡だけじゃなく、海も綺麗。ナイル川の上流にも行ってみたい。なんなら1か月かけてゆっくり旅したい。
と言うことでプランは立ったので、部屋に案内してもらった。
なんと!スリッパがあった!
それほど高級なホテルじゃないのに、感動!
荷物を置いて、まずはマネジャーが車でお土産屋さんに連れて行ってくれた。
ギザの街は全く近代化されていなくて、道路は舗装させておらずラクダや馬の糞だらけ。スラムのような街には馬がたくさんいた。
土産屋に到着して、店の中に入った。
他にお客さんは誰もいなかった。そして品物にはまったく値札が付いていなかった。
試しに「これ、いくら?」とスカラベの小さな置物を持って聞いてみた。
値段を聞いて「え~!そんなにするの?高くて買えない!」と言うと、「たくさん買ってくれたらそれなりのディスカウントをするから大丈夫」と店主。
そういうことね・・・・でも置物などは重量がありかさばるので沢山買って帰ることはできない。その前に他人の旅行土産の置物をもらって嬉しい人はいるのかしら・・・。
なるべく小さなものを選んでカウンターに置いてみた。
「これでいくら?」
「たったこれだけ?」
「そうよ。あまりたくさんは持って帰れないわ。飛行機だし。」
計算してもらうと8,000EGP。日本円で24,000円。
いやいや、高すぎるでしょ。ってことで選んだ品物を減らし始めた。
店主は「ちょちょ、ちょっと待って。」と値段を下げ始めた。
頑張って値切ったけど、思ったほど下がらない。押しが強い手強い店主。
ホテルのマネジャーに車で連れて来てもらった手前、「ほかの店と比べたい」とも言えないし・・・
現金でいくら持ってる?と聞かれ2,000EGPしかないと伝えると、残りはカードでと言って端末を持ってきて2,400EGPと入力した。「2,000EGPにしないと払わないよ」と主張すると2,000EGPに入力し直した。
カードを出すとき、店主は私の財布を覗き込み「それは日本円か?パピルス1枚渡すから1,000円札をくれ」と言った。「いや、パピルスは2枚だ」と言うと納得して2枚くれた。
結局ここで13,000円使ったことになる。
ここで買ったお土産。これで13,000円??今見ても腹が立つ。
気を取り直して、ワインとビールを買うために酒屋に連れて行ってもらった。
今度は若いスタッフのひとり、「ワーワー」だ。
この子がまた愉快な子で、おしゃべりしながら案内してくれた。
「歩く?それともトゥクトゥクに乗る?」と聞かれ、トゥクトゥクを選んだ。
トゥクトゥクから見た街。
動画。このトゥクトゥクがなかなか楽しい!日本もこういうの導入すればいいのに。
街はずれにある酒屋に到着。ワインとビールで235EGP(約700円)。安い!!!
だがカードの端末が壊れていたので現金を降ろしにトゥクトゥクで戻ってみたがATMが見つからない。仕方ないのでホテルで現金をもらってツケにしてもらった。
酒屋までまたトゥクトゥクで戻ると、店主は店じまいの最中だった。危うく買い損ねるところだった!
酒をゲットした帰り、別の土産屋で可愛いかごバッグを発見。
トゥクトゥクから降りて値段を聞くと、一番大きいかごバッグで2,000円だった。適正価格じゃん!
店内に入ると、「君は日本人だね?」と店主。
「なぜすぐに分かるんですか?よく中国人と間違われるけど」
「中国人は英語が話せないんだ。そして髪色も違う。中国人はみんな黒髪。立ち居振る舞いも違うね」
よく観察してる人は違いが分かるんだろう。中国人観光客の方が圧倒的多数だろうから、アジア人を見ると中国人だと思うのは無理もないが。
ところでこの土産物屋には、さっきの土産物屋(実はこのお店の向かい側)に置いてあったのと同じ品物が値札付きで陳列されていた。同じものがなんと先ほどの3分の1ほどの値段!
「え!??こんな値段なの?向かいの店は3倍の値段だったわよ!!やられた!ぼったくり!」
「それは残念だったね・・・」と店主。
「腹立つわー!」と言うと「まあまあ。What happened happened(起きてしまったことは仕方ないね。)」とお店のスタッフが言った。
まさにもう仕方ない。必要なお土産は先ほどのぼったくり店でゲットしたのでここではかごバッグと少しの小さな置物だけ購入。
帰り道、ワーワーと「What happened happened。」と言いながらまたトゥクトゥクに乗った。
トゥクトゥクで走っていると、街の人たちが「ニーハオ!!!」と大声で呼びかけてくる。
いい加減「ニーハオ」と呼ばれるのにうんざりしていたので「Fuck off!!!! I am Japanese!!!(うせろ!私は日本人だ!)」と返すと、ワーワーが「Fuck offだって~~!!」と笑い転げていた。
ディナータイムになり、予定通り屋上で頂いた。
豪華すぎる!!!今回の旅で一番豪華!
そして、ひとりでは到底食べきれない💦
ピラミッドのイベントが始まったようだ。
ひとりだったけど、ワーワーが一緒にいてくれた。
ワーワーはカイロ大学で歴史学を学んでいる19歳。
将来なんの仕事に着こうか悩んでいるらしい。
話をしていると彼がとても頭が良いことが分かったので、「PhD取れば?あなたは賢いからオクスフォードでも行けるわよ」と勧めた。
彼は「でも僕、仕事好きなんだよね~。今アルバイトでこのホテルにいるけど、ホテルの仕事も大好きなんだ!」と床にモップをかけながら話していた。良い子だな~。
ねこさんがごはんをねだりに屋上に上がってきた。
スタッフがごはんをあげていた。なんだかエジプトのネコはエジプトっぽい顔してる。美人さんだね。
ピラミッドを眺めながらエジプト料理を堪能。贅沢過ぎる!でもホテル代はたったの5,600円。
なんと、予想外の花火が始まった!!
ワーワーが話し相手になってくれて、花火が見られて、本当に楽しい贅沢なディナーになった。
案の定料理は食べきれず、ワインも半分以上残して退散。ワインはホテルに献上した。