こちらのお宅はお母様の世帯と息子さんの世帯の二世帯住宅 でした。
今回、かぎられたスペースの中でいかに効率よく水周りを配置出来るかがポイントでした。
生活のリズムが違う世帯を分けるには配慮が必要です。
1階にはお母様の世帯を配置し、2階に上がらなくともすべての生活ができるようにし、バリやフリーはもちろんのことですが、隔離するのではなく生活の気配が感じられるような間取りとしました。
トイレ、洗面、浴室は共用のため、お互いの寝室からスムーズに出入りできるようにしました。
トイレは引き戸と扉を2枚配置し、施錠できるようにするのはもちろんですが、最短の距離でお互いの気配が分りうるようにしたのです。
そして、コンパクトなキッチンは収納で心寝室と分離しました。
旧来の家にあったお仏壇や神棚なども大事に配置いたしました。
これからも代々受け継がれたものを大事にお守りいただくはずです。
この神棚や仏壇置場の前板に使用されたものは、お客様のお亡くなりになられたお父様の大事な遺品です。
もともと、金庫の中の入れ物をおつくりになる職人さんでした。
私も知らなかったのですが、昔は、金庫の中は桐の板で入れ物を造っていたそうです。
いわば指物師に近いような商売だそうです。
その大事な商売道具である桐の板が沢山貯蔵されておりました。
なんとか新しい家に使用できないかと苦心しましたが、現場の大工さんにお願いして雲形を作ってもらいました。
新しいのになんだか懐かしい空間が生まれました。




