日本人は与えられた試験を解くのは得意だが、自分から問題点を発見
して、課題を設定し、企画立案することは苦手である。これは誰のせい
でもなく日本の教育 制度のせいである。

 学校で習わなかった問題発見能力、企画・立案力は独学で得るしかな
い。社会を見回すと、高学歴で官僚や名門企業に入り、悪いことを悪い
とも思わず淡々と与えられた仕事をこなし、取り返しがつかない事件を
起こしたというような例は枚挙にいとまがない。今の社会を動かしてい
るのは、学校で習ったように試験問題を上手に解く人間ではなく、独学
で問題発見能力、企画・立案力を身につけたエクセレントリーダーであ
る。

 発想力を生かさなければならない場面は人生に何度でもでてくる。町
内会の催し物の企画であったり、企業においては新製品の企画であった
りする。特に企業においては、これまでのルーチン業務では対処できな
い緊張が強いられる場面であり、真価が問われるときでもある。

 KJ法は、東京工業大学名誉教授の川喜田 二郎氏が発明した有名な創
造的問題解決法である。各人がアイデアや意見、または調査してきた内
容など思いつく限り、関係のありそうな情報を1枚づつカードに書き出
して、それを大きな模造紙の上に並べる。次にカードをグループに分け、
グループどうしの関係がわかるように模造紙に線を引いたり、大きな概
念を四角で囲んだりする。グループの配置をしていくことで、思考がま
とまるとともに新しいアイデアが浮かんできたりする。これは複数でな
く一人でもできるのでぜひ試して欲しい。経験したものでなければその
醍醐味はわからないだろう。

 KJ法で注意すべきことは、
○カード一枚に一文を書くこと。
○概念ではなくより具体的に、文法は気にせず自由きままに書くこと。
○恥ずかしがらずに思いついたことは何でも書くこと。
○決して批評をしないこと。
○発言者に上位関係をつくらず、楽しい気分で作業を進めること。

であり、これらを忠実に守ることでアイデアが創出される。