二世帯住宅の新しい提案で叶えた理想の住まい
こんにちは。今回は30代の共働きご夫婦からの依頼で、56坪の土地に3階建ての二世帯住宅を建てたエピソードをご紹介します。理想の住まいを実現するための挑戦と、その成功についてお話しします。
お客様の要望と立地環境
お客様の要望は、1階に50代のご夫婦(会社役員のご主人と専業主婦の奥様)の親世帯、2階に30代のご夫婦の子世帯が住む、玄関を2つに分けた完全分離型の2世帯住宅でした。
立地環境としては、接道面がわずか2.5メートルしかなく、北西・西・南西側にはマンションが、北東・東・南側には二階建ての戸建て住宅が立ち並ぶ場所でした。
課題と新しい提案
課題
- 土地の接道面が2.5メートルと狭い
- 周囲にマンションや2階建て住宅が立ち並び、日照や閉塞感の問題がある
- 子世帯の足音や生活リズムの違いが悩みの種
他社の提案
他社の提案は、玄関を2か所に分け、1台分の駐車場を確保し、中庭付きの二世帯住宅というものでした。しかし、それでは真に理想の住まいとは言えません。お客様の家族構成と生活スタイルを考慮した、より独自で実現可能な提案が必要だと感じました。
私の提案
現状の家族構成と生活スタイルを考慮し、1階に子世帯、2階に親世帯を配置することを提案しました。将来、子供が大きくなり親世帯の体力が衰えたときには、1階と2階を逆転するというアイデアです。これにより、2階に住む元気な子供たちの足音や、親世帯と子世帯の生活リズムの違いを解決できると考えました。
再提案の内容
この提案が気に入っていただき、再提案の機会をいただくことができました。再提案の内容は以下の通りです:
1. 玄関は1つに統一し、それ以外は全て別の二世帯住宅
・玄関を1つにすることで、広々としたゲストを迎える空間が生まれ、道路からのアプローチも 素敵に演出できるようになりました。中庭と玄関アプローチがうまくマッチし、一体感のあるデザインに仕上がりました。
2. 子世帯が使う中庭の日照を確保するために、親世帯のバルコニーの位置や手すりの仕様を工夫
・これにより、子世帯の日照や閉塞感を改善しました。
結論
他社と違った新しい提案をさせていただいたことで、お客様には大変喜んでいただき、検討中の複数社の中から私を選んでいただきました。このプランはほとんど変更なく完成し、既に新しい生活を始めています。
最近の税制改正により二世帯住宅の需要が増えている中、二世帯ならではの良さと悪さを解決し、楽しく生活できる提案を心掛けています。ネットでは出てこない考え方や経験を、ぜひご参考にしてください。
★特別なお知らせ★
今回、特別に先着 1組様限定で二世帯住宅の無料相談を受けさせていただきます。家づくり四皇HPよりお気軽にお問合せください。「お問い合わせフォーム」に「2024年07月29日 コラム限定相談」と必ずご記載ください。
それでは、また次回。
清水 宏