今回は、港区に佇む築40年のビンテージマンションのリノベーション計画のお話です。
お施主様は50代男性。
この場所のほぼ全て解体しスケルトンからの工事で、SOHO
（スモールオフィスホームオフィス）として生まれ変わらせたいという願いから始まりました。
築40年のビンテージマンションは、元々3LDKであった間取りを、30畳ほどのリビングをもつ1LDKの広々とした空間に生まれ変りました。
極めてシンプルなイメージでありながら、その細部にわたり、こだわりが際立つような空間にするという狙いがありました。
特徴は、壁面は白一色とし、凸凹は徹底して排除。窓枠、本棚、棚の高さは190cmの高さ統一することで、すがすがしさと開放感を演出、天井は最低限の照明設備にして、清潔感があり、明るいイメージを際立たせています。
8ｍにもおよぶ横に長い窓には、カーテンを施し、シンプルな空間に柔らかな印象を与えている。
ホームオフィスですが、この空間に来社されるお客様が非常に富裕層の方々がいらっしゃるのでシンプルな空間だけにディテール（細部の納まり）に気を使い単なるシンプルな空間にとどまらないことを目指し高級感を演出することに一番苦労しました。
お施主さまは長らく海外での生活をされていたということもあり、隣室の寝室は在来工法によるワンルームのユニットバスを採用しました。
築古のマンションですが、時世もあり資産価値を大幅に上げることに成功した事例の一つです。
このリノベーション事例は、斬新なアプローチが評価され、雑誌PENのホームオフィス特集にて掲載されました。
どこかで、私のブログを読んで、ご自宅や店舗、ビル等のリノベーション（リフォーム）に少しでも興味を持って頂けた人のお手伝いが出来る日を楽しみに今後もお役に立てる情報を発信していきたいと思います。
天野 善啓
