コスタリカサーフトリップ『PURA(SURF)VIDA vol.5』
エンドレスサマーⅡで世界中のサーファーの憧れとなったウィッチーズロック
『サーフィン記録とサーフポイント紹介』
初日1Round目
ファブリスポイント インサイドはリーフですが割れる所はビーチとリーフがありそう。
弱いサイドオンでしたが面はOKで、肩頭たまに頭上~頭半サイズ、波質△50点。
ポイントは我々だけの貸切でした。
これを聞くだけで日本のサーファーからしたらよだれ物ですね!
逗子のKポイントのような波で、頭半サイズ以上になってくると真価を発揮しそうな感じで、かなりのサイズ(たぶんハワイアンサイズの6feetくらい)までホールドしそうです。
頭サイズ以下だとマッシーになりますが、ファブリスはフォイルサーフィンを駆使してロングライドし続けます。
ここはそれほど水量が多くないのでゲットもハードではなく、またセットの本数が少ないのでセットを食らってもアウトに出やすい感じでした。セットの切れ目から200m以上、頭半以上ならば300m以上のロングライドが可能で、ファブリスが愛して大切にしているポイントなのが良く分かりました。
ちなみにファブリスから波伝説ではポイント名を伏せておくように命じられていますので、ファブリスポイントと仮名にしましたが、名前を出しても日本からサーファーが大勢で行くことはないとは思うけどね…笑笑
ポイントが気になる方は一緒にコスタリカに行きましょう。
2日目2Round目
プラヤ・ネグラ 弱いオフショア、肩頭たまに頭オーバー、△50点、少しヨレが入る波でしたがRを中心にFunWaveを楽しみました。
サーファーは一桁で、若干のセットの波の取り合いはあったものの、奥のポジションからテイクオフすれば誰も手を出しません。たまに前乗りされるのは自分の仲間でした!?(笑)
あ、加藤さんの前ノリをがっつりしてたのはわたくしでしたw
西向きのビーチブレイクですが、両サイドにリーフもありました。
カレントが沖に向かって流れているのでパドルアウトは容易で、波の形は悪くはなく、ライト・レフトともに切れ目から走って2~3アクションは入れられます。最大で頭半サイズを経験しましたが、とても良いライトの波でした。
レフトの大きなセットは4発入る波もちょこちょこありました✌
プラヤ・ネグラの波は誰もが好むFun Waveでした。
ライトに比べてレフトもたまに切れてロングライド可能な波が入りますが、おそらく今回は南極にある低気圧からのスウェルが中心ながらライトの方が良い波が割れるということは、日本の冬の時期はアリューシャンからの北西スウェルが届いてくるため、さらにライトブレイクが伸びて良くなりそうです。コスタリカの位置が赤道近くなので、北極と南極に近いところで猛烈に発達する低気圧からのスウェルは、セット間隔がかなり長く、その本数も2本くらいがアベレージとなります。
ゆえに入っているサーファーの数が一桁でも、上級者のみとなればセットは回ってこない可能性が高くなるので、ミドル~インサイドで待つか、諦めて波質やサイズが落ちてもサーファーがいない場所を選んだ方が楽しいと思います。
なお、私たちはサーフィンした6日間のうち8ラウンド海に入りましたが、先に入っているサーファーにきちんと挨拶をし、ルールと順番を守ってサーフィンし続けたので、一度も嫌な思いをすることはありませんでした。どこのポイントもガツガツと波を取るサーファーはほとんどいず、波をシェアしつつも1時間で済ませるので過度の混雑も無かった印象です。
海外のサーフトリップ先で波の取り合いで雰囲気が悪くなるのは一番心苦しいですからね。
そうした点では、コスタリカは地元のサーファーとビジターとの関係が良好だと思います。
ポイントに向かう森の中を歩いているとテナガザルが真上に何匹も休んでいました。
言語は基本スペイン語ですが、数多くのアメリカ人やカナダ人が観光に訪れたり移り住んだりしているので、中年以下の住民はみな英語を理解している模様です。
宿の5歳のケリアちゃんは、スペイン語、日本語、英語を話すので将来がとても楽しみです。
ここは駐車場にセキュリティが常駐していて車上荒らしなどの心配はほとんどなく、電子キーを預かってもくれます。
1台あたり駐車場代として2ドルを帰りにセキュリティーに払います。
3Round目。
マルベイジャ 弱いサイドオフ、肩頭たまにオーバーヘッド、△50点。
パワーのあるややワイドで速いブレイクが中心のビーチブレイクです。
何カ所かピークがあり、一番良さそうなサンドバーにはサーファーが7~8名集まっていました。たぶん二つのうねりが重なって入っていた模様で波にまとまりがなかった感じだったので、次回はクリーンな波を当てたいです。
少し風が入っており、厚めな波でしたが、選べばどアウトからインサイドまで乗れる波も数本。
ビーチフロントにサーフキャンプとレストランが設置されていたので、きっと波のクオリティは良いはずです。
ちなみに庶民的なレストランのカフェラテは5ドル(約800円)で、高めのレストランだと9ドル(1,440円)もするそう。
マルベイジャのレストランは中間くらいの価格のようでした。それでも日本と比べるとかなり高くなりそうです。
なお、輸入する際の関税は100%課税され、300万円の日本車ならば600万円になってしまうそうです。それでも庶民が騒がないのは、公立学校の授業料や医療が無料だからかもしれません。
ケリアちゃんが通っている私立幼稚園の授業料は約5万円/月だそうです。
この時のマルベイジャは風が入って波質を落としていましたが、サンドバーの形は良く、リベンジしたいポイントの一つになりました。
3日目4Round目。
プラヤ・ネグラ
弱いオフ、胸肩たまに頭サイズの◇60点。朝イチ狙いでファブリスポイントを狙ったがスウェルが弱まってしまった。
朝イチはFunWaveで楽しめたが潮が引き始めてきたらセットが入ってこなくなってしまった。
5Round目
プラヤ・ネグラ
弱いサイドオン、たまに胸肩サイズの△40点。
かなりマッシーなブレイクで、厚速めか、ワイドにブレイクしてその後はダラダラな波でした。
よって早めに切り上げて夕ご飯のカレーライスを作ることにしました。結局カレーは美帆さんが作ってくれましたが、タイ米に、前日にBBQしてくださった時に余ったティーボーンステーキを細切れにしてカレーに入れたのでメッチャ美味しかったです。
4日目6Round目
今回のメインポイントのウィッチーズロックへ車で1時間半の移動。
チャーターしたプレジャーボートでおよそ1時間の距離にありました。
ウィッチーズロックに向けてスピードボートでいざ出発
ウィッチーズロックと4人のオヤジサーファー
かつて上映された「Endless Summer Ⅱ」で有名になりましたが、今も外国人サーファーには人気のポイントです。
料金は1隻420ドルで、国立公園の入場料17ドル/人×4人分が含まれ、さらに冷たい飲み物とクッキーなどの軽食とフルーツが付きます。ボートにはトイレも常備されているので女性でも安心です。
ウィッチーズロックをバックに創業30周年記念の波伝タオルを掲げる美帆さん。
サーフィンが上手なキャプテンがチャチャっとナイフでさばいてくれたパイナップル(右の下段)の味は、ジューシーでとても美味しかったです。
ウィッチーズロックは、ダニエル・オドゥベールという国立公園の中にあって、動植物が厳しく保護されているため人の上陸が禁止されています。
1kmはあろうかというビーチブレイクの真ん中あたりに川が流れていて、河口にはクロコダイルが生息している可能性があるそうです。
今回メインで入っていたポイントはクロコダイル注意との表示がありました。
実際に最低でも2匹いるのが確認されているので、本当に注意が必要でした。
ちなみにウィッチーズロックの名前の由来は、サイズがデカい時に、垂直に切り立つ岩の下部が長年の波によって砕かれて空洞部分があるせいで、波が岩に当たるとウィッチーズ=魔女の叫び声のようなブレイクの音がこだますることから名付けられたそうです。
日差しが強いので日焼け止めは万全に。
向かって左から美帆太夫、K.N(バカ)殿、☆加藤(バカ)殿
ビーチブレイクの速くてバレルカインドの波ながら、走れて当て込められる良い波がありました。
頭半~ダブルサイズになるとバレルありのかなりのGood Waveになるようです。下段のYou Tubeのウィッチーズロックの素晴らしい波の動画をご覧になってください。
きっとウィッチーズロックの波に憧れて行きたくなりますよ!!!
つづく。