家庭用蓄電池というのが各社販売されていますね。
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NEC、家庭用蓄電システムを来年から本格量産 他社の半額以下に
NECは13日、家庭用蓄電システムに参入すると発表した。
一戸建て住宅会社などに18日から発売する。
容量は6キロワット時で、当面は100システムの限定販売とし、価格は
250万円程度(施工費は含まず)に設定する。
2012年1月に本格的に量産を開始した後には、他社の半額以下の
100万円程度に値下げする計画だ。
6キロワット時の電力は関東地方の4人家族の1日平均使用量の
3分の1にあたり、夜間にためれば、昼間の電気購入量を半分に
減らせる見込み。
夏場でもエアコンを含めて3時間分の電気使用量を賄える。
充放電量を適切に制御できる回路なども備えており、安全性にも十分配慮した。
●NEC、家庭用蓄電システムを来年から本格量産 他社の半額以下に
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深夜電力を貯めておいて日中使用することで、日中のピーク時の電力使用量
を減らせるとともに割安な深夜電力を使えるようになることで電気料金も安くなる
というものです。
緊急時のバックアップ電源にもなりますしね。
果たして、この家庭用蓄電池は買いか?(笑)
深夜電力の料金単価は
一般的な家庭用電力料金単価である従量電灯Bの単価の1/3程度になります。
4人家族で共働き、日中は家に誰もいないような家庭だと
日中の電気使用量はあまり多くないでしょうから
深夜に貯めた電気で日中使用分はカバーできるかもしれません。
※前述の製品だと一般家庭が一日に使う電力の1/3が蓄電できるようです。
仮に深夜蓄電した電気で日中分はすべてカバーできるとしたら
電気料金はおよそ1/3になるはずです。
電気料金が1/3に!! 良いわ~即買いよ~
と考えるのは早計です(笑)
例えば、
我が家のような都市ガス・電気併用住宅の場合
月々の電気料金は通年月平均で8千円くらいです。
8千円の電気料金が1/3になれば5千円ほど浮きますが
年間で6万円、10年間で60万円、20年で120万円という額です。
馬鹿にならない額ではありますが、
先の蓄電池は施工費別で250万円はします。
とても元はとれません(泣)
量産化で100万円程度まで価格低下を目指すとしていますが
そのくらいの価格になるとやっと買っても良いかなというレベルでしょう。
もちろん、この計算は日中の電気を全く使わないという前提ですので、
専業主婦やお年寄りのいる家庭等で日中も比較的電気を使うお宅では
さらに割に合わないということになります。
まあ、ものが電池なのでとても20年は持たないと思いますが、、(10年でも厳しいかな。。。)
さらにもっと問題なのは
割安な深夜電力料金自体がなくなる、
もしくは割引幅が小さくなるリスクです。
そもそも深夜電力料金が原発が昼夜を問わず
たくさん発電していたから成り立っている料金体系なのですが、
ご承知のとおり脱原発、当面は火力頼みという状況では
深夜電力料金を今までどおり安くしておく必然性がなくなるのです。
家庭用蓄電池は割安な深夜電力があってはじめて有効活用される
ものですので、向こう数十年間なくなられては困るのです。
ただ、
オール電化住宅&太陽光パネル(都市ガス燃料電池でも可)
&家庭用蓄電池
を3点セットで使うのであればかなり有効なのですが、
この3つをそろえるとなると現状では
500万円!!
とかいう金額になりそうです(泣)
というわけでまとめますと
家庭用蓄電池を買うためには
1)1日の消費電力の半分以上貯められる能力があること
2)工事費込みで価格が100万円以下
3)できれば太陽光や燃料電池などの発電装置を併設
4)深夜電力の割引率が現状程度でずっと継続すること
などという条件がそろわないと買うべきではないかと思います(-_- ) ウンウン
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