私の職場の上司がこんなことを打ち明けてくれました。
上司「実は妻と子供が家をでて行って。。。」
私「え?なんかあったんですか?」
上司「実は。。。。家にカビが生えて。。。」
最近、自宅の一階のそこここにカビが生えて、それを嫌った奥さんと
お子さんが実家に帰ってしまったそうなのです。
その方の自宅は業界首位の大手ハウスメーカーで
数年前に建てた軽量鉄骨の高断熱高気密住宅です。
気密性が高く過乾燥気味だったそうなんですが、お子さんが昨年
新型インフルエンザにかかったので、その後、加湿器を使って湿度を
保っていたのですが、今度はカビが。。
なかなかの豪邸なのですが、
どうしてこんなことになってしまったんでしょうか?
先日も書きましたが、高気密住宅というのは自然換気が期待できないので
機械換気のみに頼らざるを得ません。
ただし、機械換気の換気量の計算上は家の中で加湿器を使ったり、観葉
植物やペットの分までは入れていません。
なので
機械換気の能力を超えてしまい、換気不足になり湿気
がこもってしまったと思われます。
また、軽量鉄骨でクロス張り、合板フローリングというような内装だと家の中に
調湿効果のある内装材は皆無なので、加湿器をガンガン使うというような
想定外の湿気に対応できないんですね。
やはり、気密性は隙間風が気にならない程度にしておいて、100%機械換気に
頼るような換気計画は避け、室内には調湿効果のある無垢材を多用した家と
いうのが一番だと思います。
さて、前述の方はあわててそのハウスメーカーに苦情を言ったそうですが、
これは家の構造や換気計画の問題ですので、小手先の補修で簡単に解決
できるものではないのです。
とりあえず、カビの生えたクロスを取り替え、なるべく、加湿器は使わないでと
いうことしかありません。
お子さんがまた風邪をひきまくってしまうかもしれませんね~
さて、どうしたら良いんでしょう(笑)
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