私のところには融資の相談がよく舞い込みます。
資金繰りに窮している経営者の方は、融資を受けることだけを考えていることが多いですが、運転資金が不足するというのは基本的には絶対的な売上不足であることがほとんどです。
新規の融資を受けようが、既存の借入金を整理しようが、絶対的な売上不足が解消しないことには、すぐまた資金が不足してきます。
ようするに、
商売自体がうまくいっていないのに、お金を借りただけで事態が好転することはないんですよ。。
よく
損して得を取れ
と言われますが、リスクをとらずにお金を儲けることはできません。
広告費をかけたり、値引きのキャンペーンをしたり、粗品を配ったり、お金をかけてもお客さんが増えなければ単なる無駄遣いに終わってしまいそうですが、そういうことをしないと数ヶ月先のお客さんは増えないのです。
この一見、当たり前のことができていない経営者がいかに多いことか。。。(>_<)
ソニーやTDKなどは数百億円以上の研究開発費を使う。
今、売れている商品が明日もずっと同じ価格で売れることはあり得ないので、5年後、10年後の収益の柱を探すのだが、当然、研究開発したものがすべて製品化されるわけではなく、お金をかけても実にならないものがほとんどだ。
しかし、それら企業は研究開発費を決して無駄金とは言わない。
なぜなら、多くの日の目をみない研究開発があってこそ、実のなるものもあるからだ。
私が会う経営者の方に、こういうことをしたら良いんじゃないか?こんなのはどうでしょう?なんて売上げを増やすためのアドバイスをすると、それはお金がかかるとか、それは無理だとか、いう方がいます。
物事をまず否定してかかる経営者は、はっきり言って成功しませんね。
倒産した経営者ってそんな人が多い。
10万、20万のお金を惜しむ人に限って、必要な資金は数千万円。。。
10万、20万円惜しんで解決する問題じゃないでしょって言いたくなります。。
そんなこともわからずに商売やっている人は早くやめたほうが、本当は本人のためにも世の中のためにもなる。
潰れたら潰れたで、銀行にも取引先にも、家族にも迷惑がかかる、みーんな迷惑する。
ちょっとキツイかな~でも、本当はそんなもんなんだよね。
秋田県のがんばっている経営者がそういうことに気づいてみんな成功してくれれば良いんですけど。。。