来年の1月から大幅な電気料金の値上げが予定されていましたが、景気後退に伴う国内経済への影響を最小限に押さえるため、国からの要請により電力会社は値上げ幅の圧縮を発表しました。
東北電力の場合、21年1月~3月までの燃料費調整単価は、1円12銭。
21年4月以降は、そのときの燃料費調整単価+28銭ということになりました。
同社の試算によると、標準的な家庭(現在月額6571円)の場合、628円の値上げで7199円となるところを314円アップの6885円に抑え、圧縮分は4月以降の12カ月間、通常の電気料金に78円ずつ加算する。
高橋宏明社長は同日の会見で「要請を重く受け止め、今年度赤字が見込まれる中で最大限の対応をした」と話した。
東北電力:値上げ幅50%圧縮 来年から標準家庭で月314円増
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一応、21年1月以降の値上げ幅を抑える激変緩和措置が導入されましたね。
以前も書きましたが、
標準家庭で628円の値上げが314円の値上げで済んだから良かった良かった。。。
とか思ってはいけません(笑)
これはあくまで30A契約で月額280kwh使用するお宅の場合です。
今時、戸建ての場合は50A契約のお宅が多いでしょうから、もっと大きな値上げになります。
また、オール電化のお宅はもっと大きな値上げになります!
20年9月1日以降の電力料金単価は22.56円で、これに21年1月以降は1.12円加算されますから、合計で23.68円/kwhです。
平成19年12月の電力料金単価は21.33円、燃料費調整単価が0.28円で合計21.61円/kwh。
平成19年12月 21.61円/kwh
平成20年1月 23.68円/kwh
差額 2.07円/kwh
秋田などで蓄熱暖房機を各部屋に配置しているような一般的なオール電化住宅の場合、月の電気使用量は3,000kwh~4,000kwhにもなりますので、
オール電化世帯の月額の電気料金は去年の冬より7千円~8千円は値上げになります!
まあ、激変緩和措置がなければ1万5千円ほどの値上げでしたので、まだマシなんですけどね。
都市ガスも値上げにはなりますが、私が利用している東部ガスは電気料金ほど大きな値上げではありません。
我が家の場合は月額のガス料金が暖房にも使っている冬場でも1,500円ほどの値上げで済むようです。
我が家の電気料金が月額500円上がったとしても、合計で2千円ほどの値上げで、オール電化世帯より5~6千円ほど値上げ幅が小さいですね。
しかし。。。
原油価格が1バレル=65ドルと最高値の1バレル=145ドルから半値以下で、1年以上前の水準にまで下落しているのに、電気料金は1年前より遙かに高いとは。。。。
最近の原油価格低下の影響は、21年の1月以降、実際には21年4月以降の電気料金単価に反映されることになるでしょうが、20年10月から電気料金単価そのものを値上げしていますので、余程のことがない限り、それ以上下がることはありません。
しかも1、2月は秋田などのオール電化住宅では1年でもっとも電気を多く使う季節ですから、家計へ与える影響も大きいですね。