結露で悩んでいるお宅って意外と多いみたいですね。
結露というのは、空気中にもうこれ以上水分を含めなくなったときに、余った水分が水滴となって窓ガラスなどに付着する現象ですよね。
結局、結露の原因というのは
(1)家の中と窓ガラス、サッシ、壁などの温度差が大きい
(2)家の中の絶対的な水分量が多い
この2つしかあり得ません。
ここで以前、頂いた質問をご紹介します。
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【質問1】
窓ガラスはペアガラス(Low-e)、サッシはオール樹脂、家の中の温度22度、湿度50%なのに結露していますがなぜでしょう?
【回答1】
こういう場合は(1)のケースが疑われます。
窓ガラスやサッシの性能が低い、もしくは施工が悪いために気密性が低くなっていて、窓付近の温度が低くて湿度が高くなり結露が発生しやすくなります。
※きちんと施工された樹脂アルミ複合サッシでも、真冬で外気温がー10度くらいになると枠やレールの温度がこんなに低くなります。
窓にもう一枚内窓を付けたり、窓付近をヒーターなどで暖めることである程度解消できるでしょう。
【質問2】
観葉植物や水槽などはないのに、湿度が80%くらいになり、窓ガラスやサッシ枠に結露が発生します。ペアガラスに樹脂サッシなのにどうしてでしょう?
【質問2】
この場合は2のケースが考えられます。
室温が22,3度くらいで湿度が80%にもなるということは、温度が15度くらいのところで結露が発生してしまいます。
いくらペアガラスや樹脂サッシでも冬に15度以下には平気でなってしまいますので、完全に結露が発生します。
観葉植物や水槽がないとすれば、洗濯物は部屋干ししていないでしょうか?
室内に水蒸気を発生させるタイプの洗濯乾燥機や、電気ポット、炊飯器はお使いでしょうか?
個別換気を行ってできるだけ湿度を屋外に追い出しましょう。
全熱交換式の24時間換気システムをお使いの場合でも、部屋によっては換気がうまく行われず、湿気を外に追い出せていないこともありますので、換気状況のチェックが必要です。
換気システムのフィルターが詰まって、換気能力が低下していることもあるでしょう。
また、除湿器を置いてみるのも良いと思います。
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どちらのケースでも、大建の夢ハウスみたいに無垢材や無垢フローリングなどを使っていなくて、新建材を多用している家の場合は、内装材の調湿機能は全く期待できませんので、いっそう結露が発生しやすくなりますね。