最近はどこのメーカーでも
”高断熱高気密”
を謳っていますよね。
タマホームでも、○○ホームでもみんなそうです。
高断熱は断熱材を厚くしたり、性能の良いものにしたりすることですから
わかりやすいですが、
高気密はどのくらい気密性が高いと高気密なんでしょうか?
一般的に高気密住宅と言われているのは、
次世代省エネ基準と言われているC値2以下くらいのことを言っていることが多いようです
(実際は施工業者の技術により出来映えが違う場合みたいです)。
C値というのはご承知の方も多いかと思いますが、
隙間相当面積といって
1平方メートルあたり、
何センチ平方メートルの隙間が空いているかを表しています。
C値2というのは、
1平方メートルあたり2センチ平方メートルの隙間があることなんですね。
2センチの隙間と聞くと、え~そんなに空いているの~?
って思う方もいるかと思いますが、
ボコッと穴が空いているわけではありませんのでご心配なく(笑)
そして
最近は家の気密性を売り物にしているハウスメーカーも多いようです。
我が社はC値1ですとか、うちはC値0.7ですとか。。。
そもそも高気密とは
家全体をビニール袋(気密フィルム)で包んで空気を逃がさないようにして
魔法瓶のような状態にすることを言います。
でも、魔法瓶の中には人間は住めないですよね~
窒息してしまいますから。。。(>_<)
したがって
高気密住宅には機械換気が不可欠なんですね。
ここでは便宜的にC値が2程度を高気密、
それ以下を超高気密と呼ぶことにします。
気密性についてはC値2くらいの”高気密”は良いですが、
それ以下の”超高気密”までする実益は
一般住宅の場合ないという実験結果がでているそうです。
気密性を高めても
人間が呼吸したり、生活したりするためには換気は避けられず、
気密性を高めれば高めるほど自然換気が期待できない半面、
機械換気による換気量を増やさないといけなくなります。
熱交換式の換気システムでも一定程度の熱損失は避けられないため、
必要以上の超高気密は意味をなさないというわけです。
また、
換気を24時間100%機械に頼らなければいけなくなることで、
換気システムのイニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスコストが大きくなること。
室内を100%自然素材にできない場合、
ホルムやシックハウスの恐れがあること
(ご家族にアレルギーや喘息などの方がいればなおさら注意が必要)。
機械換気だけで建築基準法で定める0.5回/hの換気を行ったとしても
実際は換気不足になること、等々。。。
様々なデメリットがあると言われています。
高気密住宅はイニシャルコスト、
それを維持するためのランニングコスト、
健康面での安全性、快適さのバランスを考えてつくるべきなんですね。
何事もほどほどに。。。。(笑)
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