2024.7.6(土)

 「物忘れ防止のための記録」とブログをとらえていますが、今回の旅は最初から最後までハプニング続きでしたし、心と体にもガツンと響く忘れられない旅になりました。

そして、帰宅してすくに忘れないうちに書き込もうと作業を始めてほどなく パソコンがフリーズして、その後どんなになだめても動いてくれず 専門家のご意見を伺い 新品に買い替えることになりました。パソコン教室の先生にソフト面のアドバイスをもらいましたが「これなら あと10年は問題なく使える機能を持っている。」とのことでした。使いこなす技量はどこにあるやら口笛

 

 落ち着いてこの旅行を振り返ると、心身ともに学びがいっぱいあったなと思っています。

現地のことを下調べや予習をするでもなく、漫然とツアーの一員となりました。

トレッキングに備えて、筋トレを頑張りましたし、年齢の割には体力はあると自負していました。装備も問題なく整えました。(以前、富士登山を経験しています。)

しかし、悪天候の場合の備えには少し不足がありました。これは、反省しました。

 

 長崎の「五島列島」は初めて訪れました。地理的には、おおよその見当はついていました。福江空港に着いてからはバスの移動となりましたが、3日間担当してくださった現地のガイドさんが あ・つ・い 方で、その歴史とキリスト教の教えについて熱く語られました。

 

『五島の歴史 1560年代からのポルトガル人の宣教師によるキリスト教の布教、その後の260年余りの禁教弾圧を経て 1873年 明治政府による信仰の自由、キリシタン禁教札の撤去がされた。

キリスト教の 繁栄 禁教 潜伏 復活を島内の至る所で見ることができる。

 この離れ小島で、その当時ポルトガルとの貿易が活発にあり、本土からも商人が大勢渡ってきていた。一方 地元で洗礼を受けた人も布教のために全国に渡った。

そして、この旅の一日目に訪れた「堂崎天主堂」設立からはじまり島内各地に教会が

建てられた。』など 

 

 下五島に20の教会 上五島には30の教会があり 長崎全土には133の教会がある(全国の教会の13.7%を占める)そうです。地図で見ると島の小字毎に教会が建てられていることがわかります。

 

 個人での旅行プランでは、そこまで知りえないこともいろいろ教えていただきました。一朝一夕に宗教観が変わることは難しいですが、当時の苦しい弾圧のなかでも身を挺して布教と教えに従い生きた人たちのことを知り胸がいっぱいになります。

 

 文中 気を付けてはいますが、間違った認識で記載していることがあれば教えていただきますようお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.6.30(日)

 風雨が強く、予定のジェットフォイルが欠航のため、行き先を変更してフエリーでの移動となりました。福江港を出て北方の奈良尾港に向かいます。

二日間でしたが 福江島にはお世話になりました。

 

 

福江島を後にして 新上五島へ向かいます。

 

 

大小さまざまな島が見えます。港の賑わいが感じられるところもあります。


『五島列島は、新上五島町(上五島エリア)と五島市(下五島エリア)に大きく分かれます。五島列島は、南から福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島の5つの大きな島を中心に、140余りの島からなり、西海国立公園の指定エリアにある、美しい自然と歴史に彩られた島々です。』

 

奈良尾港はその中通島の南端辺りにあります。島の形が大きな十文字の様です。真っすぐ北に向かって北西方向にある塩を作る工場を見学しました。

 

矢堅目の塩と言い、最初の火入れから10時間(・・?経過して出来るのが

大粒の塩で、その後時間を掛けると普段見慣れた塩の粒子になるそうです。

 

 その後、「青砂ヶ浦天主堂」に行きました。

 

 

教会の正面を見ていると、壁に丸に十の文字があることに気づきました。

それって薩摩藩の印では?とガイドさんに聞きました。「よくそう聞かれますが 十字 キリスト教です。」とのことでした。(勘違い その②)

 

 見学の工程をすべて終え、再び奈良尾港に戻りました。そして昼食は近くの料理屋さんです。それまでバスの中での弁当ばかりでしたので楽しみでした。海鮮に加え五島うどん(鬼うどん)もありました。少し多いなと思いながらも完食しました。

  椿のようじ入れ

 その後、フェリーで長崎港まで2時間半の航海です。船内では、大きな仕切りはあるものの、板の間に枕と毛布があるのをそれぞれ手にして、各々ゴロンと寝転んで過ごします。横になってみると、船の振動と揺れが体にもろに伝わってきます。ついさっき昼食をとったばかりなので、少し横になっただけで、船酔いしてしまいました。

慌てて、甲板の椅子に座りひたすら風と波しぶきを浴びて回復に努めました。長かった長崎港までの船旅でした。その後、空港に向かいますが、まさか旅の終わりにこんなことが起ころうとは思っていませんでした。

天候が不順で、飛行機が離陸しても先の飛行場で着陸できなければ引き返すこともあると聞いてはいましたが、荷物も預けて何とか搭乗ゲートに着き、さあやっと乗れると思っていたら、「お知らせします。〇〇便は欠航します。」というアナウンスがありました。さてどうしたものかと思案するばかりですが、そんな中添乗員さんが、それぞれの意向を確認して今晩の宿を手配して下さいました。(よく取れたことと感心しました。)そして、関西組の4人の中で一番テキパキの方が、翌日の飛行機のチケットを手配してくれました。

結局、今晩のホテル料金は個人負担ですが、空港の長椅子で一晩過ごすよりは全然良いと思えました。

 

なんという偶然でしょう❕ 割り当てられた私の部屋番号が

自宅のマンションの部屋番号と一緒ではありませんか❣

予定外の利用でしたが、とても雰囲気のいい 素敵なホテルでした。

 

初めての体験や、ハプニング有り、素敵な出会いやら満載の3日間+αの旅行でした。

お世話になったみなさん ありがとうございました。

 

 

 

2024.6.29(土)

 前日からずっと小雨は降り続いています。

今日は、二つのコースに分かれて動くことになっています。

 Aコース:五島列島最高峰父ケ岳トレッキング(登山入門)

 Bコース:五島歴史探訪ハイキング(ハイク入門) のいずれかを選択

 

 もちろん私は、Aコースを希望しました。

ただ、父ケ岳コースの道中には川を渡るところがあり、ここのところ川の水が増水しているので行き先が変更されて七ツ岳になりました。(地図の現在地の文字の直上)

登る前にガイドさんが「杖は片手だけにして下さい。」と仰る意味が後でわかりました。

幻想的な杉木立が続きます。

うっすら霧がかかるなか、頭上からのわずかな光に葉っぱがキラキラ光っています。

 

このあたりまでは、景色を 「素敵!」と思い眺める余裕がありました。

キター! 立ちはだかる岩山びっくりびっくりマーク

まだ 捕まるところがあれば まだよし 

岩肌がトゲトゲ、キレッキレ! ツルツル のところもあり、慎重に足を運びます。

あまりの足元の悪さに、8名のうち4名は途中で棄権されました。

 

ここが 根性の見せ所と踏ん張って やっと頂上に着くことができました。

  雲海を眼下にして やったー! 

標高はそれほど高くはないけど、道中のキツイ岩場の登りは初めての体験でした。

ほっと一息つく間もなく降り始めましたが、これがまた大変‼

粘土と落ち葉と岩肌の道を踏んで降りるのは、登り以上に気が抜けません。ガイドさんが杖を全部持ってくださったので、両手で岩や立木を必死に掴んで慎重に一歩一歩足を運びます。が、途中4人のうち3人は滑りました。私も zuzu~びっくりマーク 

みんな大事には至りませんで 無事に下山できてよかった。

 

ご褒美の 緑一色のお出迎え

下山して ほっとしていると 

 

  どこからきたの? あなた何者?

 真っ白い毛虫くん モコモコと動いていました。

 

その後、地図の左下「50」のその先にバスで移動しました。ほぼ西の端になります。

 

私の早とちりその① 

 歩き出してしばらくすると200Mと表示があるので、そうか ここは海抜200Mかと思っていたら、300 500となっていくので なに? なんだ・・距離でした。

 

 

そして、灯台が見えてくると 吹き付ける風が強くなり、眼下の荒れた海の景色に息をのみます。 

 

 

丘の上の灯台を目指しますが、120段くらいの階段はちとキツカッタ。

 

岬の先端から引き返して、向かったのは

 

 

神父さまの 「いらっしゃい」の呼びかけが聞こえるようです。

 

 終日 陽の光を見ないまま動きましたが、この天気がトレッキングには良かったのかもしれません。それにしても 体力勝負の一日でした。