かつては両墓制があった。
死者が出ると、数日後にまず、海辺などにある「埋め墓」へ遺体を埋葬する。
次に、故人を背負う姿と心で山の洞窟などにある「拝み墓」へ行って遺髪を埋め、墓を守る寺院へは故人の着物などを納める。
それから「埋め墓」で精霊棚を壊し、故人の家に戻ってご遺族と共に「食い別れ」の膳を囲む。
以後の供養などは寺院や「拝み墓」で行う。
ご遺体そのものは自然に還し、山へ向かった御霊を永遠に供養する。
寺院は、御霊の集う聖地を守り、この世とあの世をつなぎ続ける。
寺院は、守るべきものを守ればこその寺院であり、拝まねばいられない方々と共に拝むのが僧侶である。
たったこれだけのことが、両墓制を想うことによって、あらためて突きつけられた。
徳一菩薩のお導きだろうか。
原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
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「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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