子供
が神経質
になった、急に成績が落ちた、などの場合、環境の激変が影響しているかも知れない。
こうした子供や孫に関する人生相談もたくさんある。
カール・ベッカー博士によると、小さなお子さんの〈喪失
〉体験は7つのリスクをもたらすという。
ここにおける喪失
とは、親や兄弟など身近な人の死、あるいは親や仲間から見捨てられる、いじめられる、虐待される、といった人間関係の決定的な切断である。
以下、博士著『愛する者の死とどう向き合うか』を参照しつつ、考えてみよう。
1 不安
と恐怖が異常に高まる。
ちょっとしたできごとや物音でも、不安
になり、恐れる。
2 重度の抑うつになる確率が高まる。
全員が抑うつ状態になるわけではなく、大人になってから強い落ち込みになりやすいという研究報告がある。
3 健康上の問題や事故などが増加する。
喪失
による悲嘆がストレスとなって健康を害しやすくなるし、周囲に対する注意力が散漫になったりもする。
4 学業成績が低下する。
環境の激変により、誰かの手助けがないと、勉強へ集中しにくくなったりする。
5 自己評価(セルフ・エスティム)が低下する。
生きるための杖を失ったように思うし、他者からの心ない言葉が、より所のない気持を強めたりもする。
6 外的なLOC
(統制の所在)が著しく高まる。
不幸
の多くが運の悪さから生じ、自分の運命は抗えない他者によって統制されていると感じる「外的統制者」になりやすい。
反対に「人生の不幸
の多くが自分の過ちから生じていると考える人間」は内的統制者である。
7 後の人生において、悲観的になりやすい。
やれると思えばやれそうなことも、やれないと思うことによってやれなくなり、悪循環に陥りやすい。
もちろん、喪失
を体験した子供
すべてがこうした問題を抱えるわけではないが、いくつかに当てはまると判断した場合は、適切な手を打つ必要がある。
たとえば、こうしたポイントである。
○遊び
の時間を充実させる。
遊ぶことによって、子供
は自分がいる世界の意味を理解し、その理解は喪失
の理解へとつながる。
「遊ぶ子は、ストレスに直面しても不安
定になったり、人間として持っている自己治癒力を失ったりすることはめったにありません。」
○その子供
なりの性質・性格のうち、立ち直りに役立ちそうなところをうまく動かす。
自分でどんどん立ち直れる子供
もいれば、ショックに弱い子供
もいて、性格は簡単に変えられないことをよく理解した上で導く、
○家族間で何らかの信念
や実践を共有する。
なぜ、と疑問のまま、説明できないできごとにぶつかっても、家族として精神的な信念
体系を持っていれば、できごとの意味を見つけやすい。
たとえば、家族の中で掃除などの役割を淡々と果たしている子供は、不測の事態に適応しやすい力を持っている。
大人も子供も、何かしらスピリチュアルな信念
を持っている人と、持っていない人とでは、現実に耐え、適応する力が違う。
自分の信念
や行動によって〈自分の世界〉をつかんでいれば、そこに生じたできごとも、理解し、受け容れやすいのだろう。
○外部からのサポートを行う。
家族以外に頼れる人がいない場合、第三者の手助けは力になる。
○状態を判断した上で、喪失
した相手とのつながりを保たせる。
「(あの世
へ逝った)お父さんは今、何を考えているんだろう」
こうした姿勢が出てくれば、できごとはおさまりをつけつつあると言える。
もしも、我が子に異変を感じた際は、学校でのいじめなどと共に、環境の激変によるストレスを考えてやるようにしたい。
ただし、できごとが起こった時期と変化が生ずる時期の間にかなりなズレが生ずる場合もあり、慎重な検討が必要。
いずれにしても、変化は必ず何かのシグナルである。
キャッチしてあげたい。
原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
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どうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
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「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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