
〈隠形(オンギョウ)法にて魔除け を行う〉
今月の聖語 です。
お大師 様は説かれました。
(四魔 (シマ)が現れたならば、無限の慈悲 心そのものになって四魔 を恐れさせ、屈服させる)
四魔 とは、煩悩魔(ボンノウマ)・天魔・死魔・蘊魔(ウンマ)という私たちの心に巣くう魔ものたちです。
自己中心的な欲で心身を悩ます煩悩。
善行(ゼンギョウ)を邪魔する天魔。
死に神。
心身が苦悩の原因となる蘊魔。
私たちは常に、こうした魔ものたちの襲来を受けつつ、日々を暮らしています。
お大師 様はここで、たとえば子供がオモチャを欲しがるように、ダイエット中にもかからわずアイスクリームを食べたくなったなら、その気持を敵視するのではなく、他の方法でやろうと説いておられます。
三摩地(サンマジ)とは、インドの言葉サマーディを音写したもので、瞑想が深まりきった状態です。
だから、無限の慈悲 心そのものに成り切った状態が「大慈三摩地」でしょう。
イソップ寓話の「北風と太陽 」のように、太陽 に成り尽くすところを目ざします。
では、どうすれば、そこへ〈入られる〉か?
もちろん、行者ならば伝授された法を修することになりますが、一般的には、各人がご縁となった修行法を信じてやるしかありません。
では、たとえば、自分の守本尊 様をイメージし、合掌して真言 を一心に唱えるといった行為がなぜ、そこへ導くのか?
それは、私たちの心の奥底にある〈み仏の心〉が活性化されるからです。
お大師 様は40才になったおりにこう詠まれました。
「浮雲いずこより出(イズ)るとも、本これ浄らかなる虚空なり」
(空の浮き雲はどこから湧き起こるかわからないが、いずれにしても、湧いてくるところは清らかな虚空である)
お大師 様が説かれた方法は確かです。
自分の心に「浄らかなる虚空」があることを信じられるか?
それを感得できる瞬間があるか?
自分自身に問うしかありません。
魔除け には結局、自分の心のありようが最終的な問題なのです。
原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
般若心経の音声はこちらから どうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらから どうぞ。
「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊 阿弥陀如来様の真言 です。
どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y
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