
〈金森選手と加藤コーチ。東京スポーツ新聞様よりお借りして加工しました〉
今月は、素朴な正義感 や高邁な理想 だけではなかなか太刀打ちできない場面があるかも知れません。
そこで依怙地になれば、墓穴を掘ってしまう場合すらあり得ます。
こうした時期には冷静で適切な戦略 がことの成否を分けます。
戦術 に長けているだけでは成就へたどりつきにくい場面がありそうです。
何よりも武将 の智慧 が必要であり、腕に覚えのある武術者といえども、武将 を選んで時を待つべきでしょう。
戦国武将 馬場美濃守信春(ババミノノカミノブハル)は、戦略 と戦術 両方の達人でした。
武田信虎、信玄、勝頼と三代にわたって仕え、上杉、今川、徳川、北條との七十数回にわたる戦いを指揮してかすり傷一つ負わず、不死身と称されていました。
その信春は、織田との「長篠の戦い」において、利あらずと見破り、勝頼に帰城を具申しましたが聞き入れられません。
案の定、織田の鉄砲隊に翻弄され、たちまち敗勢に陥りました。
ついに決心してしんがりを務め、主君を逃がした後、追いすがろうとする織田軍へ反転突撃し、見事な最期を遂げました。
武将 として実にあっぱれなはたらきぶりであり、進退もまた、この上ないものだったと言うしかありません。
オリンピック女子200㍍平泳ぎにおいて金メダルを獲得した金藤理絵 選手(27才)は、9年前に日本代表となって以来、自分より若い日本人選手に負け、代表の座を失い、加藤健志コーチとぶつかり、いくたびもの挫折を繰り返してきました。
それでも加藤コーチへの信頼を保ち「お前は世界一持久力があるから、最初の50メートルさえ出遅れなければ、絶好調でなくとも絶対に負けない。あとはそれをお前が信じろ」という指示どおりに泳ぎ切りました。
二人は戦略 を定め、戦術 を磨いてきたと言えましょう。
「ラスト50メートルは、このためにいろいろときつい練習をやってきたんだと思って泳ぎました。
絶対に出し切って最後タッチするんだと。
もし昨年の世界選手権でへたにメダルを取っていたら、今の自分は絶対になかったと言えます。」
コーチの談話です。
「人ってこんなにも変われるんだなと。
あいつはスーパースターじゃないし、器用でもない。
でも努力をすることで五輪の金を取れるということをあいつが証明してくれた。」
信春や金藤選手に学び、困難にぶつかっても、戦略 と戦術 を考えてやりぬきましょう。
ところで、9月20日からは動物愛護 週間が始まります。
動物と人間の関係を考え、共生のありがたさを思い、感じる時期にしたいものです。
ただし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。
第5代将軍徳川綱吉は、犬公方(イヌクボウ)と呼ばれるほどの犬好きで、「生類憐れみの令」を発し、8831人もの入牢者を出しました。
この頃、有名なことわざができたそうです。
「犬も歩けば棒に当たる」
うかうかしていると、いつなんどき、酷い目に遭うかわからない、というものです。
「くわばら、くわばら」と厄除けを願う庶民の声が聞こえてきそうです。
皆さん、棒に当たりませんよう。
原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
般若心経の音声はこちらから どうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらから どうぞ。
「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y
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